国立教育政策研究所は、全国学力・学習状況調査の結果を活用するための解説動画をWebサイトに公開した。2023年度と2024年度について、調査結果を生かすためのデータの見方や課題・成果の見つけ方などを解説している。
国立教育政策研究所は2021年、研究所内に「教育データサイエンスセンター」を設置。教育政策や学校における実践に役立てることを目的とした、教育データや取組みを共有するための基盤整備、教育データ分析・研究の推進、国や自治体における教育データ分析・研究の支援に取り組んでいる。
教育データや取組みを共有するための基盤として、2023年に「公教育データ・プラットフォーム」を公開。文部科学省や国立教育政策研究所などが実施した、教育分野の自治体・学校などの状況に関する調査データや研究成果・取組事例を集約するプラットフォームで、データによる現状把握やそれを踏まえた政策・実践の改善・充実、新たな知見の創出につながる研究の活性化を図っている。
今回、プラットフォームに「全国学力・学習状況調査の結果を活用するための解説動画」を掲載。全国学力・学習状況調査の調査結果を最大限に生かし、日々の指導改善・充実につなげられるよう、データの見方や課題・成果の見つけ方などについて、具体例をもとに解説している。
2023年度は、「調査結果を生かすための原理的な考え方と具体的な手順について、考えを深める」「1つの問題を対象に、統計的な結果の見方も用いて、解釈の深め方を知る」。2024年度は「複数の問題を通して、誰が、どんな問題に解答できているのかパターンをみる」「児童生徒にどんな資質・能力が身に付いているかを教室で検討する」といった内容について、動画にまとめている。
それぞれの動画は、「公教育データ・プラットフォーム」内にある、国立教育政策研究所が作成した研修動画のリンク「教育データ活用力向上のための入門講座」から視聴できる。