iTeachers TVは2024年11月6日、西武学園文理高等学校の笠原諭先生による教育ICT実践プレゼンテーション「学びの可能性を広げるポッドキャスト」を公開した。音声メディア「ポッドキャスト」を活用した学びの可能性や実践例を紹介する。
iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で取り上げる。
今回のゲストは、西武学園文理高等学校の笠原諭先生。「学びの可能性を広げるポッドキャスト」と題して、10月30日に前編(Vol.430)、11月6日に後編(Vol.431)を公開した。
笠原先生は、西武学園文理高等学校の国語科の教員。Google for Education認定トレーナー・コーチ。ICTや生成AIを活用した国語の授業づくりに取り組んでいる。特に新学習指導要領の教科の探究的な学びについて、デジタル・シティズンシップ教育の観点から授業実践を行っている。最近は教育におけるポッドキャストの活用に注目して実践している。
前編では、近年、日本でも利用者が増えている音声メディア「ポッドキャスト」の魅力に着目。ニッチな分野を深掘りし、専門家がわかりやすくテーマを解説するなど、授業の資料としても興味深く、「ながら聞き」は現代の高校生にも適しているとして、ポッドキャストを学校で活用する可能性について話をする。
後編では、高校の国語の授業で生徒が実際にポッドキャストを作ってみることで大きな学びを得た実践例を取り上げる。動画作成に対して、作成のために必要な機材が少なく、編集の手間も小さいため、誰でも比較的取り組みやすく、試行錯誤しやすい特徴があり、「企画」→「取材」→「録音」→「編集」のすべての過程に学びがあると紹介。デジタル・シティズンシップ教育の観点からも、自分自身のコンテンツを作る意義を語る。
番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では千葉県立市川工業高等学校の片岡伸一先生による「計算知識エンジンWolframAlphaを使ってみよう」、後編では千葉県立市川工業高等学校の皆森浩奈先生による「画面の明るさを『もっと』調整しよう」を紹介する。
番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに431回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。
◆iTeachers TV【Vol.430】西武学園文理高等学校の笠原諭先生
「学びの可能性を広げるポッドキャスト」前編
◆iTeachers TV【Vol.431】西武学園文理高等学校の笠原諭先生
「学びの可能性を広げるポッドキャスト」後編