島根県立大学は2024年5月20日、イーストカロライナ大学と学生派遣協定を締結した。協定により島根県立大学の学生は、イーストカロライナ大学で質の高い学術的な英語教育を集中的に受け、授業料の割引、入学申込金の免除など優遇を受けられるという。
アメリカのノースカロライナ州に1908年に設立されたイーストカロライナ大学は、教育学部、教養学部、医学部、歯学部などを有し、約3万人の学生が在籍する総合大学。島根県立大学とイーストカロライナ大学は、2010年からビデオ会議を用いた共同授業を展開しており、これまでに双方の教員や学生が交流しているという。
今回締結した学生派遣の協定によって、島根県立大学の学生はイーストカロライナ大学のランゲージアカデミーで、8月から2025年3月までの8か月間、質の高い学術的な英語教育を集中的に受けられるようになる。また、島根県立大学の学生は、授業料の割引、入学申込金の免除、奨学金の受給という優遇を受けられるという。
調印式には、島根県立大学からは山下一也学長をはじめ、国際関係学部長、国際交流委員長の李暁東教授および国際コミュニケーションコース長の江口真理子教授が参加。イーストカロライナ大学からは学長補佐のジョン・レジック教授と、教育グローバル展開室長のジェイミー・リーボウィッツ教授が参加した。終始和やかな意見交流が行われ、記念品として島根県立大学からは石見焼のコーヒーカップ、イーストカロライナ大学からは大学所有のガラス工房で作られたクリスタルの置物が贈られた。
島根県立大学の山下学長は、「学生派遣協定により、本学の学生が本場の英語や異なる文化に触れる機会が提供できることは非常に嬉しい。次は、ぜひアメリカの学生を受け入れたい」とコメントを寄せた。