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北海道、がん教育動画「onちゃんと学ぼう!」小中高へ提供

 HTB北海道テレビが制作協力した、がん教育のための動画教材「onちゃんと学ぼう!」が完成。今後、北海道教育庁を通じて北海道内の小中高校へ提供するのに先立ち、2024年4月27日午前9時30分よりTV番組「イチモニ!」にて教材の詳しい内容と実際に視聴した北海道札幌南陵高校の生徒の声を交えた紹介コーナーを放送する。

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がん教育動画「onちゃんと学ぼう!」より (c) HTB
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 HTB北海道テレビが制作協力した、がん教育のための動画教材「onちゃんと学ぼう!」が完成。今後、北海道教育庁を通じて北海道内の小中高校へ提供するのに先立ち、2024年4月27日午前9時30分よりTV番組「イチモニ!」にて教材の詳しい内容と実際に視聴した北海道札幌南陵高校の生徒の声を交えた紹介コーナーを放送する。

 「がん教育」はここ数年で段階的に必修となっており、医療従事者やがん経験者を外部講師として招いた授業を行うことが推奨されている。しかし、講師の確保、謝金などの経費、指導時間の確保といったさまざまな理由から、北海道における外部講師を活用した「がん教育」は小中高全体で7.5%(全国平均11.4%)と広がっていない現状がある。

 加えて、北海道は単位面積あたりの医療機関が少ないといった地理的事情や検診業務の人手不足などから、他都府県に比べがん検診受診率がどの部位も大幅に低いことが知られている。

 こうした状況から、がんや健康に関する正しい知識と理解を深めるための若い世代からの「健康リテラシー」の大切さを周知するべく、今回、北海道、北海道教育庁、武田薬品工業、HTB北海道テレビが協働。地域課題を抱える北海道で、児童生徒だけでなく教師を含めた教育現場で幅広く活用できる「がん動画教材」として「onちゃんと学ぼう!」を制作した。

 動画は文部科学省・日本対がん協会等の指導教材をもとに、「がんってなんだ?」「家族ががんになったら?」「自分ががんになったら?」の3本立てで制作。HTBに勤務するがん経験者と、共に働くアナウンサーの生の声や、2020年に制作されたドキュメンタリー番組「おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~」の映像、がんが発生するまでのアニメーションなどを交えた、子供たちにも伝わりやすい内容の動画となっている。

 動画は北海道教育庁学校教育局健康・体育課の公式YouTubeチャンネルにアップされているほか、がんの脅威ではなく「がんとともに生きること」を伝える動画教材として、北海道教育庁を通じて北海道内の小中高校へ提供。教育現場でがん教育の教材として広く活用してほしいとしている。また、要望があれば全国の学校でも活用することができる。

◆がん教育動画「onちゃんと学ぼう!」
内容:「がんってなんだ?」「家族ががんになったら?」「自分ががんになったら?」の3本立て(1本あたり10分前後)
出演:森さやか(HTBアナウンサー)、onちゃん・okちゃん(HTBマスコットキャラクター)、阿久津友紀(HTB社員・乳がん患者「おっぱい2つとってみた」ディレクター)
ナレーター:林和人(HTBアナウンサー)
制作著作:北海道・北海道教育庁・武田薬品工業・HTB北海道テレビ

《畑山望》

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