情報処理学会は2024年4月12日、「情報科全教科書用語リスト」を公開した。高等学校情報科において出版された検定済教科書すべての索引に現れる用語を整理した用語集に、カテゴリづけや要約説明文づけなどの手を加え、再構成している。
高等学校の情報科は2003年より実施。ほかの教科と比較すると歴史は浅いものの、検定済み教科書はすでに100冊以上出版されており(2024年4月現在)、そこにはさまざまな情報科に関連する用語が含まれている。これらの用語がどのような知識レベルで使われるかという知識体系を知ることは、高等学校で情報科を教える側にとっても、卒業生を受け入れる大学にとっても重要だという。
今回公開となった「情報科全教科書用語リスト」は、用語の出現状況(どの教科書で扱いがあったか)や、出現回数の多い用語に対しては、学習指導要領の教育内容として分類された領域のどこに対応するのか、領域内でのさらに細かいカテゴリに分けて記載。また、意味を要約した説明も掲載している。
情報処理学会は「情報科全教科書用語リスト」を、高等学校での授業や、大学における入試問題作成において、参考として使ってほしいとしている。