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神奈川県「子どもの声センター」設置、アドボカシー事業

 神奈川県は2024年4月9日、社会的養護が必要な子供の権利擁護の強化を図る「意見表明等支援(アドボカシー)事業」を新たに実施すると発表した。総合調整を行う「かながわ子どもの声センター」を設置し、4月中旬から子供の声を聞き取り、支援に反映させる。

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  • こどもの権利擁護環境整備事業(2024年度予算案)

 神奈川県は2024年4月9日、社会的養護が必要な子供の権利擁護の強化を図る「意見表明等支援(アドボカシー)事業」を新たに実施すると発表した。総合調整を行う「かながわ子どもの声センター」を設置し、4月中旬から子供の声を聞き取り、支援に反映させる。

 2024年4月1日より改正児童福祉法が施行され、都道府県は児童の意見・意向表明や権利擁護に向けた必要な環境整備を行うことが義務付けられた。

 神奈川県は、新たな意見表明等支援(アドボカシー)事業を開始するにあたり、総合調整を行う「かながわ子どもの声センター」を4月、県庁東庁舎5階の子ども家庭課内に設置。4月中旬から県で養成した「意見表明等支援員」12名が施設などを訪問して、子供自身の望みや願いを聞き取り、その内容を支援に反映する取組みを始める。

 対象となる子供は、県所管の一時保護所、児童養護施設、児童自立支援施設、児童心理治療施設、里親家庭などで生活する子供たち。

 神奈川県では、社会的養育推進計画に基づき、2020年度から子供の意見表明事業を開始しており、今回、法改正にあたり、事業を一層、拡大・充実させるため「かながわ子どもの声センター」を設置した。改正児童福祉法では、意見聴取にあたり、子供の福祉に関し知識や経験を有する者が、適切な方法により把握すること(第6条の3第17項追加)などが加えられている。

《川端珠紀》

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