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昭和女子大と横浜市「保育士キャリアラダー」再構築

 昭和女子大学は2024年3月27日、神奈川県横浜市こども青少年局との初の共同研究として「保育士キャリアラダー」(横浜市モデル2024)を改訂したと公表した。さまざまなキャリアの道筋が複線型で明示され、保育の実践能力について5段階表示されるという。

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 昭和女子大学は2024年3月27日、神奈川県横浜市こども青少年局との初の共同研究として「保育士キャリアラダー」(横浜市モデル2024)を改訂したと公表した。さまざまなキャリアの道筋が複線型で明示され、保育の実践能力について5段階表示されるという。

 横浜市と昭和女子大学は2020年、「保育・幼児教育の質の向上および大学の研究教育の充実・発展に関する協定」を締結した。協定に基づき、グローバルビジネス学部会計ファイナンス学科の髙木俊雄教授は、横浜市と共同研究を行い、保育士の職務内容や必要なスキルの明確化、キャリア向上の道筋を示した「保育士キャリアラダー」(横浜市モデル2024)を再構築した。

 「保育士キャリアラダー」(横浜市モデル2024)の特徴は、複線型ラダーとして保育士のスペシャリスト・市立保育所責任職(管理職)と、さまざまなキャリアの道筋を複線型で明示。保育の実践能力を「○○できる」の表記で5段階表示する。また、身に付けた保育実践能力に色を塗ることで、自身の能力を可視化。「保育士キャリアラダー研修・研究一覧」では、実践力向上のために受けるべき研修を明確化することができる。

 保育士キャリアラダーは、横浜市の市立保育所保育士に向けたものであるが、全国の保育職が自身のキャリアの可能性を理解し、目標に向かって主体的に保育の専門性を高めるための一助になるもの。ひとりひとりのキャリア形成を意識しながら、マネジメントする保育・教育施設の人材育成ツールとしての活用が期待できるとしている。

 改訂の経緯の詳細は、昭和女子大学現代ビジネス研究所発行のワーキングペーパーで報告されており、Webサイトにて閲覧できる。

《いろは》

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