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日本工学院×NTT、電子教科書活用実証事業を開始

 日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校とNTT東日本・NTT EDXは2024年4月1日より、電子教科書教材配信システムを利活用した教育・学修支援に関する共同実証事業を開始する。実証期間は2025年3月31日まで。

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電子教科書活用実証事業
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 日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校とNTT東日本・NTT EDXは2024年4月1日より、電子教科書教材配信システムを利活用した教育・学修支援に関する共同実証事業を開始する。実証期間は2025年3月31日まで。

 実証事業の開始に向け、日本工学院ではNTT EDXの電子教科書教材配信システム「EDX UniText」を活用した学修環境整備の検討を進め、2023年10月より多くの学生から意見を収集するために活用トライアルを実施。

 トライアルでは、51名の学生が従来紙で配られていた教材をEDX UniTextに取り込み、学生は授業前の事前学習、授業中の閲覧および書き込み、授業後の復習を行った。その結果、利用した9割以上の学生が利用しやすいと回答。そのほか、「通学時に大きい教科書を広げることなく端末で閲覧できるのが便利」「今後もEDX UniTextを利用し続けたい」といった声を得たという。

 実証事業では、トライアルで得た知見をもとに、2024年度からはEDX UniTextを活用する授業を拡大。個々にマッチした学修環境を提供するためのデータ分析・利活用の方法を検証・確立する。

 実証期間は2024年4月1日~2025年3月31日。日本工学院ITカレッジの1年生520名を対象に、「より効果的な学修データの収集・可視化方法の実証」「可視化された学修データの教員への有効的なフィードバックのあり方に関する実証」「学生個々へのフィードバックによる学生の主体的な学びの促進への効果測定」「教員の指導効率化や省力化に関する実証」の4項目について検証する。

 今後、日本工学院は学生の学修効果、教員の教育支援の有効性を検証し、より多くの授業科目への展開を目指すとともに、2024年度から開始するeポートフォリオで学修達成度データを可視化。将来的にはこれらのデータとEDX UniTextから収集可能な閲覧履歴や学習時間などの学修ログを掛け合わせた学修データの収集・分析を実施するとしている。

 また、NTT東日本はEDX UniTextに加えて高等教育機関が保有する多様なデータを掛けあわせた学修データの利活用を促進し、効果的な高等教育機関での課題解決に取り組む。NTT EDXは日本工学院で教科書販売を担う有隣堂とも連携し、電子教科書コンテンツの充実とともに、EDX UniTextの有効な活用や展開、普及に継続的に取り組むとしている。

《川端珠紀》

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