教育業界ニュース

越谷市小中のICT環境、NTT東が支援…超高速・低遅延実現

 東日本電信電話(NTT東日本)埼玉南支店は、越谷市公立小中学校における教育ネットワーク拡充を支援。2023年9月1日より、超高速・低遅延のSINET(サイネット)接続とギャランティ回線を用いたネットワークを提供し、質の高い教育ICT環境と教職員の負担軽減を実現する。

事例 企業×学校
越谷市が導入する教育ネットワークのイメージ
  • 越谷市が導入する教育ネットワークのイメージ
  • 越谷市
  • NTT東日本

 東日本電信電話(NTT東日本)埼玉南支店は、越谷市公立小中学校における教育ネットワーク拡充を支援。2023年9月1日より、超高速・低遅延のSINET(サイネット)接続とギャランティ回線を用いたネットワークを提供し、質の高い教育ICT環境と教職員の負担軽減を実現する。

 越谷市では、1人1台の端末によるインターネット利用の大幅増に加え、2024年以降、県内において学力調査などのCBT化やデジタル教科書の本格導入などを検討する中で、インターネット回線速度不足や不安定な通信環境、教職員による保守稼働といった課題が顕在化していたという。

 今回、NTT東日本は、多くの自治体の教育ネットワーク基盤やGIGAスクール環境の構築・運用を積み重ねて培った知見に基づき、越谷市の現状の課題解決と将来的な教育のデジタル化に向けて、児童生徒が快適にICTを使った学びを行えるネットワーク環境の整備の支援を行った。

 導入するネットワークは、指定の帯域を確保し、通信速度などの品質を保証する「ギャランティ(帯域保証)回線」である広域イーサネットサービス(高速広帯域アクセス、Interconnected WAN)を使用。加えて、国立情報学研究所(NII)が構築、2022年4月より本格運用を開始した情報通信ネットワーク「SINET(サイネット)6」への高速かつ安定した接続環境を構築。超高速・低遅延でのインターネット接続を実現し、一斉CBTテストなどイベント時にも耐えうる帯域を確保した。

 また、教職員の負担を軽減した保守体制を確立すべく、24時間365日の障害対応とアクセス回線監視を行い、サービス品質保証(SLA)を採用したネットワークの運用管理を導入。専用窓口による運用保守の一元対応も行う。

 今回の教育ネットワーク拡充により、ネットワーク帯域を必要とする動画やカメラアプリなどの活用、次年度以降に本格運用が想定されるデジタル教科書、AIドリルなどを利用した授業を安定して実施することが可能となる。授業支援アプリやアンケートアプリなどを利用したオンラインでの双方向コミュニケーションも一層スムーズに取り組むことができ、教育の質向上が見込まれるという。

《畑山望》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top