東京工業大学と楽天モバイルは2023年6月1日、「楽天モバイル次世代エッジコンピューティング・ネットワーク協働研究拠点」を設置した。新たな顧客価値創出を目指し、5Gやマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)基盤を活用したユースケース開発に関する研究を行うという。
東京工業大学と楽天モバイルは、2021年3月より5Gを活用した研究開発など、さまざまな取組みを推進。東京工業大学が設立した「超スマート社会推進コンソーシアム」と連携し、超スマート社会(Society 5.0)の実現に向けたイノベーション創出を目指し共同研究を続けている。
今回、新たに「楽天モバイル次世代エッジコンピューティング・ネットワーク協働研究拠点」を東京工業大学オープンイノベーション機構および超スマート社会卓越教育院の支援のもと開設した。設置期間は、2026年5月31日までの予定。
協働研究拠点では、新たな顧客価値創出を目的として、5Gやマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)基盤を活用したユースケース開発に関する研究を行う。また、超スマート社会卓越教育院の組織を活用して領域横断的な研究活動を実施。東京工業大学やその周辺環境で実証実験を行い、社会課題解決への寄与、楽天モバイルでの新サービス展開・既存サービスへの応用などを目指す。
具体的な研究内容は、「Vision HCI・AI」「ロボット分散協調制御」「多感覚伝送」「電波による人感センシング」「IoT・デジタルツインのコマース活用」を予定。拠点長には東京工業大学超スマート社会卓越教育院長で工学院電気電子系教授の阪口啓氏、副拠点長には楽天モバイルエンタープライズプロダクトマネジメント本部5Gビジネスソリューション企画部長の田中由紀氏が就任した。
東京工業大学と楽天モバイルは、新たな研究拠点を開設することで、さらに両者の連携を深め、各研究分野で双方の発展を図っていくとしている。