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クラーク国際と滋賀大が連携、データサイエンス×数学の授業開発

 広域通信制高校のクラーク記念国際高等学校は滋賀大学と包括連携協定を締結し、2024年3月4日に滋賀大学彦根キャンパスにて調印式を執り行う。連携協定により、データサイエンスと高校数学を組みあわせた「活用する数学」の授業を共同開発するという。

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2024年3月4日に包括連携協定調印式を滋賀大学にて実施
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 広域通信制高校のクラーク記念国際高等学校は滋賀大学と包括連携協定を締結し、2024年3月4日に滋賀大学彦根キャンパスにて調印式を執り行う。連携協定により、データサイエンスと高校数学を組みあわせた「活用する数学」の授業を共同開発するという。

 滋賀大学は2017年4月、日本の大学で初めてデータサイエンスの専門学部、データサイエンス学部を開設した。データサイエンスは、膨大なデータの分析や解析を行い、有益な知見や発見を導き出す学問。社会における課題解決に不可欠な手段として確立され、昨今ますます重要視されている。滋賀大学は、データサイエンスの分野での先進的な教育と研究を行い、さらなる社会におけるデータ活用の可能性を追求してきたという。

 一方、クラーク国際では「“好き”を“得意”に」発展させ、個性を際立たせながら生徒の成長を目指す教育を1992年の開校当初から実施。自ら課題を発見して解決する能力を育成する「探究学習」にも力を注ぎ、さまざまな分野において大学や企業と連携し、より豊かな学びの環境を追求してきたという。

 今回の包括連携は、滋賀大学のデータサイエンスの基礎と実践方法を学ぶことで、生徒が「探究学習」でより高い成果を達成できる教育環境を創出するために締結された。クラーク国際は、滋賀大学のデータサイエンス学部と連携し、データサイエンスと高校数学を組みあわせた「活用する数学」の授業を共同開発するとしている。

 「活用する数学」では、滋賀大学から近いクラーク国際 彦根キャンパスにオンライン配信施設を設置。滋賀大学に在籍するデータサイエンスの教員・研究者が、全国1万人以上の生徒が在籍するクラーク国際の拠点に向けて展開するという。これにより、データサイエンスの基礎と実践に活用する方法を学べるようになり、「探究学習」でより質の高い成果を導き出すとしている。

 また、滋賀大学の教育学部と連携し、教育学部の学生がクラーク国際のチューターを務めることで、教育内容の共有や開発を通じて高等学校教育に関する知見を深め、将来の日本の教育を支える人材の育成を目指す。さらに、経済学部との連携では、彦根周辺の地域課題に焦点をあて、探究的かつ協働的な学びを実践し、課題解決に取り組む予定だとしている。

 包括連携協定調印式は、3月4日に滋賀大学彦根キャンパスにて開催される。クラーク記念国際高等学校からは、校長 吉田洋一氏、学園長 大塚敏弘氏、業務推進部次長 栗原克志氏、教務進路部次長 阿部賢太氏が参加。滋賀大学からは、学長 竹村彰通氏、副学長 高大接続・入試センター長 太田善之氏、データサイエンス・AIイノベーション研究推進センター長 笛田薫氏、データサイエンス学部インダストリアルアドバイザーが参加する予定。

◆包括連携協定調印式
日時:2024年3月4日(月)10:00~11:00
会場:滋賀大学彦根キャンパス(滋賀県彦根市馬場1丁目1番1号)

《いろは》

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