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コニカミノルタ、学習支援「tomoLinks」に生成AI搭載

 コニカミノルタジャパンは2024年2月1日、全国の小中学校、教育委員会を対象に、学校教育向けソリューションtomoLinks(トモリンクス)の「生成AI学習支援機能」について、先行無料トライアルの募集を開始した。学習支援サービスへの対話型生成AI搭載は国内初だという。

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学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」学習支援サービスに「生成AI学習支援機能」を国内初搭載
  • 学校教育向けソリューション「tomoLinks(トモリンクス)」学習支援サービスに「生成AI学習支援機能」を国内初搭載
  • 「小学校の先生」として回答するテンプレートを適用した場合のAIの応答例

 コニカミノルタジャパンは2024年2月1日、全国の小中学校、教育委員会を対象に、学校教育向けソリューションtomoLinks(トモリンクス)の「生成AI学習支援機能」について、先行無料トライアルの募集を開始した。学習支援サービスへの対話型生成AI搭載は国内初だという。

 学校教育向けソリューションtomoLinks(トモリンクス)の「生成AI学習支援機能」は、小・中学校の協働学習で安心・安全に対話型生成AIを利用できるもの。学習支援サービスへの搭載は国内初だという。

 学校教育における生成AIの利用については、2023年7月に文部科学省からガイドラインが発表された。学習指導要領でも、「情報活用能力」を学習の基盤となる資質・能力と位置付け、情報技術を学習や日常生活に活用できるようにすることの重要性が強調されている。

 教育現場では、対話型生成AIを取り入れることが求められる一方、個人情報やプライバシーに関する情報が生成AIの機械学習に利用される可能性があることや、不確かな情報を回答されること、利用方法によっては子供たちの考える力を育てることができない、などの懸念点も多く指摘されている。

 こうした背景を踏まえ、コニカミノルタジャパンは教育現場で子供たちが安心・安全に生成AIを知り、活用する学習環境を実現し、AI時代に必要な情報活用能力の向上と、個別最適化された学びをサポートするため、小・中学校の協働学習で活用されているtomoLinksの「とも学」(学習支援サービス)の一部として、「生成AI学習支援機能」を開発。無償トライアルの提供を開始した。

 「生成AI学習支援機能」は、利用する子供たちの学年にあわせた回答の提示方法など、対話型生成AIの指示文(プロンプト)をあらかじめ教員側で設定することができる。既定で提供されるテンプレートでは、子供たちの質問に対して直接的な解ではなく、ヒントを提示することにより、思考をサポートする設定になっているとしている。

 また、「とも学」のワークシートも併用することにより、アプリケーションの切り替えを行うことなく生成AIを活用して導き出した子供たちそれぞれの発想を、クラスで共有、発表することができるという。

 無料トライアルの対象は、全国の小中学校または教育委員会。高校については、相談を受け付けるとしている。募集期間は2月1日から4月30日。トライアルは申込受付より3か月程度で、2024年春より順次開始される予定。参加費は無料。授業での活用方法とその内容に関するレポートとアンケートに協力することが条件となる。申込みは、Webサイトより行う。

《いろは》

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