文部科学省は2023年12月20日、2023年度（令和5年度）学校基本調査の確定値を公表した。小・中学校の在学者数が過去最少となる一方で、大学は294万5,599人で女子率は44.6％といずれも過去最多を更新。高校卒業後の大学学部進学率は61.1％となった。
学校基本調査は、学校に関する基本的事項を調査し、学校教育行政上の基礎資料を得ることを目的に、文部科学省が1948年より毎年実施している基幹統計調査。2023年度は5月1日現在の状況を取りまとめ、8月23日に速報値を公表、今回その一部の数値を確報値に更新した。
在学者数が増加したのは、幼保連携型認定こども園84万3,280人（前年度比2万1,869人増）、義務教育学校7万6,045人（同8,246人増）、中等教育学校が3万3,817人（同450人増）、特別支援学校が15万1,362人（同2,727人増）と4校種で過去最多となった。一方、小学校は604万9,685人（同10万1,620人減）、中学校は317万7,508人（同2万7,712人減）といずれも過去最少。幼稚園は84万1,824人（同8万1,471人減）、高等学校は291万8,501人（同3万8,399人減）とそれぞれ減少した。
大学全体の在学者数は294万5,599人（前年度比1万4,819人増）で過去最多。このうち、学部は263万2,775人（前年度比559人増）で、学部の女子比率は45.7％を占める120万4,306人（同3,314人増）と、いずれも過去最高。また大学院も過去最多の26万5,977人（同4,195人増）と、専攻科や別科を含む、すべてで増加がみられた。
高等学校卒業後の過年度卒を含む進学率は、高等教育機関が84.0％（前年度比0.2ポイント増）、大学（学部）・短期大学（本科）が61.1％（前年度比0.7ポイント増）と過去最高。大学（学部）卒業者の大学院等への進学率も12.5％（前年度比0.1ポイント増）と上昇した。
女性教員数については速報値から変更なく、中学校44.6％、義務教育学校54.2％、高等学校33.4％、中等教育学校35.7％、特別支援学校62.8％、大学27.2％がいずれも過去最高。女性管理職の割合も全校種平均が33.6％と前年度より1.2ポイント上昇し過去最高となった。
