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芝浦工大と実践女子学園、女性理工系人材の輩出へ連携協定

 実践女子大学と実践女子学園中学校高等学校は2023年12月11日、渋谷キャンパスにて、芝浦工業大学とそれぞれ連携協定を締結した。実践女子学園中高が大学と連携協定を結ぶのは初。多くの女性理工系人材の輩出に期待が寄せられる。

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協定締結式のようす(左から実践女子大学の難波雅紀学長、芝浦工業大学の山田純学長、実践女子学園中学校高等学校の湯浅茂雄校長)
  • 協定締結式のようす(左から実践女子大学の難波雅紀学長、芝浦工業大学の山田純学長、実践女子学園中学校高等学校の湯浅茂雄校長)

 実践女子大学と実践女子学園中学校高等学校は2023年12月11日、渋谷キャンパスにて、芝浦工業大学とそれぞれ連携協定を締結した。実践女子学園中高が大学と連携協定を結ぶのは初。多くの女性理工系人材の輩出に期待が寄せられる。

 2027年に創立100周年を迎える芝浦工業大学は、東京都(豊洲)と埼玉県(大宮)に2つのキャンパス、4学部1研究科を有し、約9,500人の学生と約300人の専任教員が所属する国内有数の理工系大学。2014年には国際化を推進するスーパーグローバル大学にも認定。2024年は工学部が学科制から課程制へ移行し、従来の教育のあり方を根本から変える。

 一方、実践女子大学は、「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」を教育理念に掲げ、グローバルな女性人材の育成を推進する私立大学。母体となる実践女子学園では、創立125周年を迎える2024年度を「成長の飛躍台」の年とすべく、大学では国際学部国際学科の創設、新カリキュラム運用、クォーター制導入、中高校ではユネスコスクールの本格運用、生徒の学力向上を推進するための施策を実施する。

 今回、両者はそれぞれ相互の人的・知的資源の交流を通じて、学生・生徒の教育活動の活性化や人材育成を目標に掲げ、連携協力協定を締結。中高では、芝浦工業大学教員の中高生に対する探究活動の支援、出前授業の実施が盛り込まれた。また、大学間では、施設設備の相互利用や教職員・学生の交流のほか、学生の教育・研究、学術研究、リカレント教育、国際交流を重点として打ち出した。

 連携協定締結にあたり、実践女子大学の難波雅紀学長は「単独では提供できない新たな側面の価値提供の拡大を図りたい」、実践女子学園中高の湯浅茂雄校長は「理数系教育を強化する途上にある本校にとり、芝浦工業大学との連携は願ってもないこと」とそれぞれコメント。これに対し、芝浦工業大学の山田純学長は「連携協定が相乗効果をもたらし、多くの女性理工系人材を輩出することを期待する」と述べている。

《川端珠紀》

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