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NII、九大・慶大・名大・東大と協働…量子科学技術オンライン講義配信を強化

 国立情報学研究所(NII)は2023年12月18日、大学などが共同で利用できる量子技術教育のシステムで、量子科学技術のオンライン講義の配信を強化したと発表した。九大、慶大、名大、東大と協働で量子技術の人材育成を推進するという。

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量子技術高等教育拠点
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 国立情報学研究所(NII)は2023年12月18日、大学などが共同で利用できる量子技術教育のシステムで、量子科学技術のオンライン講義の配信を強化したと発表した。九大、慶大、名大、東大と協働で量子技術の人材育成を推進するという。

 国立情報学研究所が幹事を務め、東京大学、名古屋大学、九州大学、慶應義塾大学で構成される量子技術高等教育拠点は、オープンサイエンス活動の一環として提供するオンライン教育システムを活用し、質の高いコンテンツを作成し、大学での共同利用を進めるとともに、教育と研究への支援を行っている。質の高い量子技術教育を支援し、融合研究、社会実装、量子新技術の社会への導入と普及を支える人材の育成を目指しているという。

 量子技術高等教育拠点のオンライン教育システムは、量子情報国際研究センターを中心に、国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センターが開発するオンライン講義配信基盤を用いて、量子技術のためのシステムとして開発、提供している。今回は、2022年度から進めていたオンライン講義配信システムの強化のうえに、新しいオンライン講義の配信を開始した。

 新しいオンライン講義コースは、学部3年生以上レベルを対象とした「量子インターネット」を慶應義塾大学で開発、一般公開するもの。日・英でのオンライン講義をそろえており、留学生の多い教室環境でも十分に理解が進むよう配慮されているという。

 今後は、オンライン講義の充実を図るとともに、使いやすいシステムづくりを進めていくという。また、公開講義とは別に、全国の大学などと国立情報学研究所が連携して構築した学術認証フェデレーションで、学術e-リソースを利用する大学、リソースを提供する機関・出版社などから構成された連合体である「学認」のユーザ認証制度を通して、豊富なオンライン講義を利用でき、受講者ひとりひとりを管理することができるとしている。

 研究は、文部科学省 光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)の助成を受けた。国立情報学研究所は、大学での講義やゼミでの活用を勧めており、利用の詳細については量子技術高等教育拠点・事務局で相談を受け付けている。

《いろは》

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