東京科学大学、豊橋技術科学大学、広島大学、明治大学、長岡技術科学大学の5大学は、半導体人材育成に関する単位互換覚書への参加覚書を締結。2025年4月より各大学で単位互換される科目がスタートした。これにより、学生は所属大学の枠を超えて他大学の講義をオンラインで受講し、単位を取得できるようになる。
この単位互換覚書は、集積Green-niX(グリーンニクス)研究・人材育成拠点の活動の一環として、将来半導体業界を牽引するLSI Innovator(エル・エス・アイ・イノベータ)の卵を育成することを目的としたもの。
集積Green-niX研究・人材育成拠点は、文部科学省の「次世代X-nics半導体創生拠点形成事業」の対象拠点として、2022年4月12日に採択され設置された。代表機関の東京科学大学(当時:東京工業大学)と、中核連携機関の豊橋技術科学大学、広島大学が強く連携し、環境負荷の低減に根差した革新的半導体集積回路の統合的研究開発と、将来それを担う人材の育成を行うことで、日本の半導体産業の復興を目指す取組み。
今回の参加覚書は、2024年1月1日に東京科学大学(当時:東京工業大学)、豊橋技術科学大学、広島大学の3大学間で締結していた覚書を、5大学へ拡張するもの。
学生は、4月から新規参入の2大学での開講科目を加え、拡張されたGreen-niX対象科目をオンラインで履修し、自身が所属する大学の単位として取得できるようになる。
新たに明治大学と長岡技術科学大学が加わることで、Green-niX対象科目の相補性が向上し、革新的半導体集積回路の統合的研究開発を俯瞰的に牽引できる人材となる「LSI Innovator」に求められる網羅的な基礎知識や高度な専門知識の学修効果がより一層高まることに期待が寄せられる。