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長野県、教員採用「信州UIJターン秋選考」導入

 長野県は、2025年度(2024年実施)の公立学校教員採用選考の変更点をこのほど公表した。これまで一次選考で実施していた適性検査の一部を一次選考合格発表後にオンラインで実施するほか、長野県出身者などを対象とした「信州UIJターン秋選考」を行う。

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 長野県は、2025年度(2024年実施)の公立学校教員採用選考の変更点をこのほど公表した。これまで一次選考で実施していた適性検査の一部を一次選考合格発表後にオンラインで実施するほか、長野県出身者などを対象とした「信州UIJターン秋選考」を行う。

 2025年度(令和7年度)教員採用選考の変更点は、2023年11月21日の第1109回教育委員会定例会資料として公表された。小学校、中学校、特別支援学校、高等学校の採用選考日は、2024年(令和6年)6月29日・30日に実施し、2024年度採用選考実施日と同時期に行う。また、これまで一次選考で実施していた適性検査の見直しを行い、一部を一次選考合格発表後にオンラインで実施する。

 また、他県で正規教員として働く長野県出身者や長野県への移住を希望する者を対象とした「信州UIJターン秋選考」を実施。採用数は各選考で若干名 。申込資格は、2025年度選考の受験資格者、2025年度選考不受験者、正規教員1年間以上の経験がある現職となっている。選考方法は、書類審査、適性検査および個人面接(教科の模擬授業、口頭試問を含む)。選考日は11月下旬で、中学校、高等学校の募集教科は、2025年度選考合格発表時にWebサイトで公表する。

 そのほか、小論文のテーマを変更する。探究的な授業の構想について出題し、2026年度(令和8年度)選考では、探究的な授業の構想については専門教科において出題し、小論文のテーマは、2024年度(令和6年度)選考のような教師の思考・判断・表現力を見定める内容とする。

 小学校、中学校、特別支援学校共通の変更点では、申込みを電算化する。「ながの電子申請サービス」での申込みとなり、要項は従来どおり配布する。なお、高等学校は2022年度(令和4年度)採用選考から実施している。

 小学校と中学校共通の変更点は、小学校と中学校の出願に併願を導入する。出願者は申込時に希望を記入する。中学校では、中学校技術・家庭科の一次選考実技試験を廃止する。高等学校では、特別選考「博士号取得者を対象とした選考」を再開。一次選考は書類審査・適性検査のみとし、二次選考において個人面接を3回(うち2回は模擬授業を主とした面接)実施し、集団面接は免除する。採用予定対象教科は、数学、理科、農業、工業、情報。なお、中学校(数学、理科)は2011年度(平成23年度)から実施している。さらに、教科「福祉」の採用選考を実施する。

 長野県教員採用選考の情報はWebサイトにて公開している。

《田中志実》

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