全国大学実務教育協会は2023年12月15日、設立50周年記念講演会をホテルグランドヒル市ヶ谷にて開催する。当日は、文部科学省の髙見英樹氏と日本経済団体連合会の池田三知子氏、全国大学実務教育協会 代表理事・副会長の清水一彦氏による講演が行われる。
全国大学実務教育協会は、大学と短期大学と連携して産業界が求める人材の育成に貢献してきた。今回、設立50周年にあたり、文部科学省 高等教育局高等教育企画課 高等教育政策室長の髙見英樹氏、日本経済団体連合会SDGs本部長の池田三知子氏を迎えて、記念講演会を開催する。
講演会では3講演が行われる。髙見英樹氏による「大学の人材育成に期待すること」、池田三知子氏による「Society 5.0に向けた大学教育と採用に対する考え方」。Society 5.0について、内閣府は2021年の「第6期科学技術・イノベーション基本計画」で、「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、ひとりひとりが多様な幸せ（well-being）を実現できる社会」として定義した。文部科学省では、デジタル社会を担う人材育成の具体的な施策の1つとして数理・データサイエンス・AI教育の拡大・強化を進めている。
また、全国大学実務教育協会 代表理事・副会長 清水一彦氏は「実務家教員養成プログラムの実際と今後の重要性」をテーマに講演する。実務家教員は、AI・IT分野の人材育成のために実務家教員を登用する施策の1つとして、文部科学省が2022年9月に大学・短大に向けた基幹教員制度を導入しており、その重要性が高まっているという。
全国大学実務教育協会は、産学官の連携を事業方針の1つとしており、設立50周年を機に、産業界と文部科学省からの期待を大学と短期大学に向けて同時に発信し、Society 5.0の実現に向けた高等教育機関での人材育成の一助としたいとしている。
◆全国大学実務教育協会 設立50周年記念講演会
日時：2023年12月15日（金）15:30～16:30
会場：ホテルグランドヒル市ヶ谷（東京都新宿区市谷本村町4-1）
