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埼玉県の教員採用、大学3年「志願区分指定なし」で1次受験可に

 埼玉県は2023年10月12日、2024年度実施の埼玉県公立学校教員採用選考試験において、大学3年生も第1次試験の一部科目を受験できるようにすると発表した。大学3年次では志願区分や教科(科目)を指定せず、志願先を決めかねている状態でも受験できるような体制をとる。

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  • 大学3年生を対象とした教員採用選考試験の概要について(令和6年度実施)

 埼玉県は2023年10月12日、2024年度(令和6年度)実施の埼玉県公立学校教員採用選考試験において、大学3年生も第1次試験の一部科目を受験できるようにすると発表した。大学3年次では志願区分や教科(科目)を指定せず、志願先を決めかねている状態でも受験できるような体制をとる。

 埼玉県は、教員採用選考試験の一部を大学3年次に受験可能とすることで、4年次の負担を軽減し大学生が受験しやすい環境を整えるとともに、学生の受験機会を増やし、教員志願者の早期確保を図りたいねらい。全国的にも問題となっている教員の人材不足に対応するため、新たに大学3年生を対象とした教員採用選考の仕組みを設ける。

 対象となる志願区分は、「小学校等教員」「中学校等教員」「高等学校等教員」「特別支援学校教員」「養護教員」「栄養教員」。ただし、大学3年次の出願時には志願区分や教科(科目)を指定せず、「選考通過者」が大学4年次の出願時に志願区分および教科(科目)を選択して申し込む。これにより、大学3年次において、たとえば、中学校を志願するか高等学校を志願するか決めかねている学生でも、志願区分を決めずに受験が可能となる。

 選考スケジュールとして、大学3年次には第1次試験の「一般教養・教職科目」(筆答試験)を実施。一定以上の成績を収めた受験者を「選考通過者」とし、「選考通過者」は大学4年次に「専門分野」(筆答試験)を受験。合格者を対象に第2次試験を実施する。なお、大学3年次に不合格となった場合も、これまで通り翌年度(大学4年次)に第1次試験を受験できる。 

 大学3年生を対象とした第1次試験は、7月7日に実施される。そのほか、埼玉県公立学校教員採用選考試験に関する情報は、県Webサイトに公開している。

《畑山望》

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