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JTBとIGS、教育活動効果測定システム提供開始

 JTBとInstitution for a Global Society (以下、IGS)は2023年9月6日、中学・高校向けに教育活動の効果を測定するシステム「J’s GROW」の販売を開始した。データに基づいた学校教育の質の向上や、効果的な事業成果検証の実現などの効果が期待できるという。

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教育活動効果測定システム
  • 教育活動効果測定システム
  • 教員向けフィードバック(イメージ)
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  • 生徒向け向けフィードバック(イメージ)
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  • 事後アンケート受検画面(イメージ)
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 JTBとInstitution for a Global Society (IGS)は2023年9月6日、中学・高校向けに教育活動の効果を測定するシステム「J’s GROW」の販売を開始した。データに基づいた学校教育の質の向上や、効果的な事業成果検証の実現などの効果が期待できるという。

 現代の教育では、生徒のコンピテンシー(思考力・判断力・表現力や人間性、学びに向かう力などの行動特性)が、知識・技能と並んで育成すべき柱に位置づけられ、それらを育む学校行事や探究などの教育活動の重要性が高まっている。一方で、教育活動が生徒の変化に与える影響を個別に定量化するツールはなく、現場の教員の経験や感覚に任されているのが現状だという。

 そこで開発に至ったのが、個々の教育活動が生徒のコンピテンシー変化に与える影響を可視化するシステム「J’s GROW」。JTBとIGSが知見と技術を掛け合わせて開発したシステムで、教育活動を約150の構成要素(誰と、どのような地域・場所で、どのようなテーマで、どのような活動を行ったのかなど)に分解して構造化。AIを用いて生徒のコンピテンシーを科学的に測定する独自の技術を基盤に、教育活動の効果を定量化するオリジナルのシステムが生み出されたという。

 「J’s GROW」は、教育活動に対する生徒の期待度、積極的参加度、意識変容実感度などをアンケートを用いて調査し、これをIGSの評価ツール「Ai GROW」で測定した活動前後のコンピテンシー変化と掛け合わせることで、どの教育活動がどのコンピテンシー変化に影響を与えたのか相関性を明らかにする。

 受検はスマートフォンまたはタブレットで実施。活動前と活動後に、それぞれ自己評価や相互評価、意識変容実感度調査などのアンケートを入力する。入力完了後、リアルタイムで確認できる生徒向けの結果フィードバックでは、自身のコンピテンシー変化が記載された個人レポートに、伸ばしやすいコンピテンシーやアドバイス、業界別コンピテンシーモデルなどが表示される。

 また、教員向けのフィードバックでは、管理画面から自校の受検者全体のデータを確認でき、生徒個人の気質、コンピテンシーのほか、各活動に対する生徒の期待度、積極的参加度、意識変容実感度の全体傾向などを読み取ることができるという。

 販売価格は、生徒1人あたり2,530円(税込)で、利用期間は申込日から1年間。期間中は何度でも受検が可能。全国のJTB法人サービス店舗にて購入することができる。

◆教育活動効果測定システム「J’s GROW」
販売対象:全国の中学・高校
販売場所:全国のJTB法人サービス店舗
販売価格:生徒1人あたり2,530円(税込)  
利用期間:申込日から1年間(期間中は何度でも受検可能)

《木村 薫》

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