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若手研究者へ教科書研究助成…10/20公募開始

 教科書研究センターは2023年10月20日より、2023年度若手研究者に対する教科書研究助成事業の公募を開始する。今年度は、プロジェクト研究2件、個人研究6件を採択予定。およそ2年間で25~50万円の助成を行う。応募にかかる申請書はメールにて提出、締切は12月15日。

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若手研究者に対する教科書研究助成事業
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  • 日本教育工学会(JEST)のサイトにも公募情報を掲載

 教科書研究センターは2023年10月20日より、2023年度(令和5年度)若手研究者に対する教科書研究助成事業の公募を開始する。今年度は、プロジェクト研究2件、個人研究6件を採択予定。およそ2年間で25~50万円の助成を行う。応募にかかる申請書はメールにて提出、締切は12月15日。

 教科書研究センターでは、教科書の質的向上・充実を図るという使命に加え、教科書研究者を育成することも重要な役割の1つとして担っている。学習の個性化や指導の個別化、ICTの活用、児童生徒の多様化や学習意欲の低下など、直面する教育課題に対応していくための1つの取組みとして、2022年度より大学などの研究機関に所属する若手研究者を対象に、教科書研究助成事業を開始。若手研究者による、教科書や関連する教材についての研究に対して助成を行い、教科書研究者の育成と教科書研究の振興を図ることが目的。2022年度は18件の応募が寄せられ、6件採択された。

 助成対象は、日本および諸外国の学校などで使用される教科書や関連教材についての研究。応募資格は若手研究者とし、大学院生・研究生は単独での応募は不可。研究内容は「プロジェクト研究」と「個人研究」の2つのカテゴリで募集する。

 プロジェクト研究は、若手研究者と大学院生が研究チームを組んで行うもので、優れた研究成果が期待される研究を助成。2023年度のテーマは「デジタル教科書およびデジタル教材の活用に関するもの」。デジタル教科書の入手が困難な場合は、教科書研究センターがデジタル教科書を入手できるよう対応する。研究期間は2024年4月1日から2年間、助成額は2年間総額で50万円以内。採択件数は2件を予定している。

 個人研究は、若手研究者が個人で行うもので、優れた研究成果が期待される研究を助成。テーマは「教科書およびこれに関連する教材についての研究」。デジタル教科書についてはプロジェクト研究と同様に入手を支援する。研究期間は2024年4月1日から1年間または2年間、助成額は25万円以内。採択予定件数は6件。

 公募期間は10月20日から12月15日必着。申請書に必要事項を記入し、メールで提出する。締切後、センターの審査会で審査のうえ、理事会で助成対象者および助成金額を決定、2024年3月末までに結果を通知する。あわせてセンターのWebサイトに審査結果を掲載予定。

◆2023年度(令和5年度)若手研究者に対する教科書研究助成事業
応募期間:2023年10月20日(金)~12月15日(金)必着
応募方法:必要事項を記入した申請書をメールで提出
応募資格:若手研究者(大学院生・研究生は単独での応募不可)
研究内容:
【プロジェクト研究】
研究期間:2年間(2024年4月1日~2026年3月31日)
助成額:50万円以内(2年間総額、間接経費含む)
採択予定件数:2件
【個人研究】
研究期間:1~2年間(2024年4月1日~2025年3月31日または2026年3月31日)
助成額:25万円以内(間接経費含む)
採択予定件数:6件

《畑山望》

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