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NTT、教育空間に特化した「3D教育メタバース」提供開始

 NTTスマートコネクトとNTTデータNJKは2023年8月28日、教育空間に特化した「3D教育メタバース」サービスを教育機関向けに提供開始した。仮想空間(メタバース)に新たな教育の場を提供することで、学びの多様化を支援する。

教材・サービス 授業
教室での授業(イメージ)
  • 教室での授業(イメージ)
  • 集会所でのグループワーク発表会(イメージ)
  • 面談室での進路相談(イメージ)
  • ブレイクアウトルームでのグループワーク(イメージ)
  • 教室(最大収容人数50人)
  • 集会所(最大収容人数120人)
  • 面談室(最大収容人数5人)
  • ブレイクアウトルーム(最大収容人数50人)

 NTTスマートコネクトとNTTデータNJKは2023年8月28日、教育空間に特化した「3D教育メタバース」サービスを教育機関向けに提供開始した。仮想空間(メタバース)に新たな教育の場を提供することで、学びの多様化を支援する。

 文部科学省が推進するGIGAスクール構想による1人1台端末環境は教育のあり方を変え始め、探求学習やアクティブラーニングなどを通じた学習やAI・VRなどの先端技術を活用した新たな教育も検討され始めている。

 NTTグループは、新たな教育環境の整備や学校種・職種を超えた学びの促進、子供たちの想像力の向上を目指し、21世紀を生き抜くために必要な力を養成するため、「地理的・時間的制約の解消」「仮想空間だからこそできる体験の提供」「学習効率の向上」「能動的な学びの場の提供」を実現する「3D教育メタバース」を開発。教育に特化したメタバースサービスとして提供を開始した。

 3D教育メタバースでは、仮想空間内に「教室」「集会所」「面談室」といった実際の教育現場と同様の空間を準備し、授業や進路相談、全体集会などを円滑に開催可能。生徒はアバター姿で参加できるため、児童生徒の羞恥心によるコミュニケーションの停滞を防ぎ、新たなコミュニケーションの創出が期待できる。

 実際の教室での会話に近い環境を再現したアバター同士の距離に応じて音量が変化する音声会話のほか、テキストチャットやプレゼンターモード、資料共有、ブレイクアウトルーム、ブース機能など、多様なコミュニケーション機能を搭載。安全に授業運営できるよう、トラブルを防ぐためのNGワードフィルターをテキストチャットに備えるなど、セキュリティ機能も充実している。

 今後は、探究学習教材との併用による他校との交流学習の活性や、海外・地域産業との交流によるグローカル人材の育成、企業や異なる学校種との交流によるキャリア教育の機会拡大といったシーンや、不登校児童生徒の学習面・精神面への支援としての活用などが想定される。多様化する学びに対応し、社会との接点を築く場としての活用にも期待が寄せられる。

 NTTグループは、今後、教育委員会や学校法人に向けてサービスを広く展開し、教育機会や教育場面の多様化の推進に貢献したいとしている。

《畑山望》

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