埼玉県教育委員会は2023年8月28日、2023年3月高校卒業者の進路状況調査の速報結果を公表した。県内の高校卒業者は、前年度比1,607人減の5万2,446人。大学等進学率は、過去最高の64.6％となった。
「高等学校卒業者の進路状況調査」は、埼玉県内高校卒業者の進路状況を明らかにするため、1979年（昭和54年）3月の卒業者から毎年実施している。今回は、2023年3月に県内の国公私立高校を卒業した者と、過年度に県内の高校を卒業した者のうち5月1日までに大学などへ進学した者が対象。調査期日は2023年5月1日現在。
2023年3月の埼玉県内高校卒業者（通信制課程の卒業者を除く）は、前年度（2022年度）比1,607人減の5万2,446人。このうち、大学等進学率は64.6％。前年度より1.2ポイント上昇し、調査開始以来の最高値を更新した。専修学校等進学・入学率は、前年度比1.2ポイント減の19.9％。就職者総数の割合は10.5％で、前年度より0.4ポイント低下し、調査開始以来最低値となった。
過年度卒業者を含めた大学などへの進学者数は、前年度比707人減の3万5,509人。進学状況をみると、現役進学者の割合は95.4％で、前年度より0.8ポイント上昇。一浪は4.1％、二浪以上は0.5％で、いずれも前年度より下降した。
進学状況を学系別の構成比でみると、「社会」が33.6％ともっとも高く、「理・工・農」20.5％、「人文」17.1％、「医・歯・保健」11.9％、「教育」7.6％、「家政」3.3％と続いた。前年度との比較では、「社会」「理・工・農」などが上昇した一方、「教育」「家政」などは低下した。
2023年3月高等学校卒業者の進路状況調査（速報）は、全日制・定時制・通信制の課程別、全日制課程の国立・公立・私立高校別の進路状況などもまとめており、埼玉県教育委員会Webサイトで公開している。なお、確定値は2024年3月刊行の報告書で公表予定。
