熊本高等専門学校とNTTドコモ、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2023年6月6日、ユーザ指向プログラミング教育を通じた子供の成長機会創出に関する協定を締結した。
熊本高専は、国立高専機構が立ち上げた「Society5.0型未来技術人財」育成事業を構成するプロジェクトの1つ「GEAR5.0(未来技術の社会実装教育の高度化)」における介護・医工分野の中核拠点校として、「持続可能な地域医療・福祉を支えるeAT-HUB構想とAT技術者育成による共生社会の実現」という事業テーマのもと、さまざまな研究や取組みを進めている。
一方ドコモでは、「子どもの未来を、もっと。」をコンセプトに、家族と共に子供の成長を育む新ブランド「comotto」を創設。「子供の成長を後押しする体験」の提供を各地域で実現する取組みを進めている。
今回、熊本高専とドコモ、NTT Comのそれぞれのノウハウを生かし、相互に連携・協力することで子供の成長や自由な発想を促し、地域社会の発展に貢献することを目的に協定を締結。子供たちが将来デジタル社会において生き生きと自由に力強く能力を発揮できるよう、子供の成長や自由な発想を促す各種プロジェクトに取り組む。
たとえば、あらゆる子供たちがプログラミング実装を簡易的に実施可能となるような新規デバイスの開発や、課題解決型共創イベントなどを実施。子供たちのプログラミング能力や課題解決能力などの開発と、活動を通じた地域社会の発展を目指す。また、障害の有無にかかわらず、参加する子供たちが夏休みの自由研究として取組みを発表できるインクルーシブな共創イベントを開催する予定だという。
協定において、熊本高専は独自開発したインターフェイス「KME」を用いたembotアプリ操作を可能とする開発、子供の成長を目的としたインクルーシブな各種取組みの企画、子供向け課題解決型共創イベントの実施を担当。ドコモは、embotを利用した子供向け課題解決型共創イベントの全体企画・実施、熊本高専への企画・講師支援を、NTT Comは地域一体となったプログラミング教育の普及推進・支援を担う。
今後は、協定に基づき子供たちのさらなる成長や発展を促す取組みを通じて、デジタル技術を取り入れながら地域社会の課題解決、地域住民向けサービスの品質向上など、さらなる発展を目指すという。