国立高等専門学校機構 富山高等専門学校（以下、富山高専）は2023年4月4日、富山県教育委員会との間で連携協定の締結式を行ったことを発表した。今後、県内の特別支援学校等と密に連携し、地域課題の解決とともに教育環境の充実を図る。
3月20日に行われた協定締結式には、富山県教育委員会の荻布教育長と富山高専の國枝校長が出席。支援技術の開発・活用を通じた、富山高専と富山県教育委員会における教育研究活動の推進や教育環境の充実により、地域の教育、医療福祉分野に係る諸課題の解決に寄与することを目的とする覚書が交わされた。
富山高専は2009年10月に、富山工業高等専門学校と富山商船高等専門学校の統合により創立。工学系4学科、人文社会系1学科、商船系1学科の計6学科の本科と専攻科を有し、科学技術・海洋に関連する高度な研究を行っている国内有数の高等教育研究機関。
2020年度には、未来技術の社会実装教育の高度化を掲げる国立高専機構の事業「GEAR5.0プロジェクト」に参画。支援技術に必要な各種技能を提供するワークショップや特別支援学校が抱える困りごとを共有する場としての座談会の実施の他、それら困りごとをサポートする支援技術アプリの開発、特別支援学校への提供、現場での活用状況の参観等の実践を行ってきた。
今回、富山県教育委員会と協定を締結したことで今後は、県内の特別支援学校等と密に連携。富山高専の学生と共に地域課題の解決を行うことで、特別支援学校の教育環境の充実とともに、富山高専生の教育と研究活動を進めるとしている。
