音楽鑑賞振興財団(音鑑)は、小中高校の音楽科教育に携わる教員や大学教員・大学院学生を対象に、音楽科教育に資する実践的な研究計画を募集し、入選した研究を助成する。入選数は2件を上限とし、1件につき最大50万円を助成。応募は2023年7月3日より受け付ける。
音楽鑑賞振興財団では、音楽鑑賞文化の発展を願い研究事業や助成事業を実施している。その一環として、有益な音楽鑑賞教育の研究推進を目指した「助成研究募集事業」を実施。小学校・中学校・高校の音楽科教育に携わる教員や、大学教員、大学院学生を対象に、音楽科教育に資する実践的な研究計画を募集し、入選者に助成を行う。
募集内容は、「鑑賞領域の学びを中心とした、音楽科教育に資する実践的な研究」。学習指導要領に基づく鑑賞の指導と評価の研究や、表現と鑑賞の関連についての研究、ICTを活用した鑑賞の授業の研究、主体的・対話的で深い学びについての研究など、さまざまな角度からの研究を募る。
応募は、教員個人、複数の教員、大学教員・大学院学生らによる研究グループなど、いずれも可能。7月3日より応募受付を開始する。応募用紙は7月31日までに郵送で、研究計画書や予算書などそのほかの提出物は9月29日までにメールで提出。いずれも必着。締切りが2段階で設定されており、提出方法が異なるため注意してほしい。
審査を経て、応募の中から入選を決定。入選数は上限2件とし、1件につき最大50万円(税込)助成する。なお、入選者は研究成果の報告が必要。2025年1月末までに中間報告書を提出し、研究の方向性について音鑑が委託する研究者による指導助言を受けたのち、2026年1月末までに最終報告書(論文形式)を提出する。また、半年に1回程度、進捗状況の報告会をオンラインで行う予定。
入選発表は12月1日に音鑑Webサイト「ONKANウェブネット」で発表。入選した研究計画書は、音鑑が刊行する季刊「音楽鑑賞教育」Vol.57(2024年4月1日発行)に掲載する。募集要項の詳細、応募書類の書式ダウンロードは「ONKANウェブネット」で確認できる。
◆2023年度(令和5年度)音楽鑑賞教育振興 助成研究募集
対象:小学校、中学校、高校に勤務する教員個人、または、複数の教員、大学教員・大学院学生などによる研究グループ
入選数:上限2件
助成金:1件につき最大50万円(税込)
応募開始:2023年7月3日(月)
応募締切・応募方法・提出物:
・2023年7月31日(月)郵送にて必着…応募用紙
・2023年9月29日(金)メールにて必着…そのほか提出物(研究計画書、研究推進に必要な予算書、応募者・研究グループ概要)
入選発表:2023年12月1日(金)にONKANウェブネットで発表