実用数学技能検定「数検」を実施・運営する日本数学検定協会は、算数・数学教員のための情報サイト「SAME(セイム)」において、教育界のさまざまなキーパーソンに「教育改革と算数・数学」についてインタビューする新連載を2023年6月8日よりスタートした。
SAMEは、Society(社会)・Arithmetic(算数)・Mathematics(数学)・Education(教育)の4つを融合させた、算数・数学教員のための情報サイト。日本数学検定協会内に2016年2月に設置された研究機関「学習数学研究所」が中心となり、算数・数学の魅力をはじめとするさまざまな情報を発信している。
新連載企画「キーパーソンに聞く教育改革」は、急速に進む文部科学省のさまざまな教育改革の施策や関連性について、その全体像を広く教育関係者に向けて伝えることを目的としたもの。「令和の日本型学校教育」「ICTを活用した教育」「GIGAスクール構想」「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」など、文部科学省ではさまざまな教育改革の施策が関連性をもって推進されている。連載では、文部科学省幹部や中央教育審議会委員、教育長など、教育界のさまざまなキーパーソンへのインタビューを通して、今後の教育改革の行方と、算数・数学教育への期待を紐解く。
初回にキーパーソンとして登場するのは、現・文部科学審議官の伯井美徳(はくいよしのり)氏。「複雑な教育課題に文科省はどう臨むか」と題し、山積し絡みあう教育改革の課題に文部科学省がどう対処しようとしているのか、教員の処遇改善に向けた方向性や教育改革における算数・数学教育の役割などについて語っている。
SAMEは教育関係者だけでなく、誰でも閲覧できるオープンサイト。協会は、新連載のスタートを機に、広く算数・数学を学習する大切さや楽しさを伝える普及啓発活動を推進したいとしている。