東京大学大学院教育学研究科と石川県は2023年3月29日、幼児教育・保育に関する連携協定を締結した。締結式は馳浩知事と小玉重夫研究科長により、東京大学本郷キャンパス教育学部棟にて執り行われた。
教育学研究科は、発達保育実践政策学センターを中心に、乳幼児期の子供の発達および幼児教育・保育の実践や政策に関する研究を推進。また、幼児教育・保育に関する研究や実践に関わる人材の育成に取り組んでいる。
一方、石川県は子供の最善の利益という観点から、子供主体の教育・保育が実践できる人材育成を目指し、保育現場や大学等の保育士養成施設と共に、アドバイザー育成や保育教諭向けの研修体系の構築等に取り組んでいる。
今回の協定内容は、幼児教育・保育の質の向上に係る石川県の取組みへの東京大学の知見提供に関することと、東京大学の幼児教育・保育に係る研究活動の推進に関すること。研究事業に共同で取り組むことを通して、子供の最善の利益という観点から幼児教育・保育の質を高め、発展させることを目指すという。
締結式では、協定概要説明と協定書署名、挨拶、記念撮影が行われた。教育学研究科は、連携協定により乳幼児期の子供の育ちを支え、学びを深める実践のあり方について検討し、提案していきたいとしている。