広島大附属福山中・高等学校は2022年12月20日、生徒970人分のクラス、出席番号、氏名等の個人情報を含むUSBメモリを紛失したことを発表した。発表時点で個人情報が第三者に流出したという情報や不正に使用された事実は確認されていないという。
事故は、同校教員が11月28日にUSBメモリを保管場所から持ち出したが、12月12日に紛失に気づき発覚。翌12月13日には校舎内で紛失したことを学校に届け出ている。紛失以降は、校内を探しているが発表時点では見つかっていない。
紛失したUSBメモリには2022年度のデータ、1~6年生970人分のクラス・出席番号・氏名の他、学友会本部役員氏名14人分、HR学年・委員氏名16人分、自転車通学確認表41人分(1クラス)が含まれていた。
同校では再発防止のため、教育担当の理事・副学長から教職員に対し、重要な情報はクラウド上のファイル保管サービスを利用する等、個人情報の管理の徹底について文書で注意喚起を行ったとしている。
清水欽也校長は保護者や生徒に対し、「ご心配とご迷惑をおかけすることになり、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げます」と陳謝し、「今後は、全教職員に対してあらためて研修等を実施し、個人情報管理の一層の徹底を図り、法令を遵守した個人情報の適切な取扱いに万全を期してまいります」とコメントしている。