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山口県立高校の再編、宇部西の募集停止等を計画

 山口県教育委員会は2022年11月28日、県立高校の再編整備計画のうち、2026年度にかけて実施する前期実施計画の素案を公表した。2024年度は宇部西高校が募集停止、2025年度は厚狭、田部高校の統合等、望ましい規模(1学年4~8学級)となるよう再編整備する計画。

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山口県立高校の再編整備計画(前期実施計画)素案
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  • 山口県立高校の再編整備計画

 山口県教育委員会は2022年11月28日、県立高校の再編整備計画のうち、2026年度にかけて実施する前期実施計画の素案を公表した。2024年度は宇部西高校が募集停止、2025年度は厚狭、田部高校の統合等、望ましい規模(1学年4~8学級)となるよう再編整備する計画。

 県立高校の再編整備計画では、2022年3月に策定された「第3期県立高校将来構想」に基づき、特色ある学校づくりと学校・学科の再編整備等を実施する。学校・学科の再編整備は5年単位で前期(2022~2026年度)・後期(2027~2031年度)にわけた実施計画を検討している。

 望ましい学校規模は1学年4~8学級(1学級あたりの生徒数は原則40人)とし、1学年3学級以下の学校は再編統合を基本に、教科横断的な学びや探究活動の充実等、学科間連携による教育活動を推進する学校、大学等の進学に重点を置く取組みや、高度な専門性をもった産業人材を育成する取組み等を推進する拠点となる学校をバランスよく配置。再編統合が困難な場合には募集停止も検討する方針。

 今回公表された前期実施計画(素案)では、2024年度に宇部西高校が募集を停止。2025年度は、厚狭高校と田部高校を再編統合して新高校を設置する他、岩国高校・徳山高校・山口高校の3校には、特進探究科(仮称)を設置。2026年度は岩国高校・下関西高校の2校に中高一貫教育校(併設型)を設置し、高森みどり中学校については岩国高校の併設型中学校設置にあわせて募集を停止するとしている。

 その他、萩高校奈古分校は、今後の地元中学校卒業者の入学状況等を勘案したうえで、生徒募集の停止を検討。柳井地域・周南地域は、引き続き再編整備の検討を進め、その内容が計画に掲げられるようになった時点で対象校を追加するとした。

 なお、各年度の実施分については、中学生に早期に情報提供する必要があることから、原則、当該年度の募集定員の発表前に具体的な内容を公表。再編整備にともない、遠距離通学となる生徒への対応として、公共交通事業者に対し利便性の向上等が図られるよう働きかけを行い、経済的負担の軽減についても検討していくとしている。

《川端珠紀》

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