沖縄県教育庁は2022年11月17日、2023年度の教員候補者選考試験において、受験年齢の上限を59歳まで引き上げることを発表した。また、1次試験の一部試験免除資格を緩和、県内の正規任用教諭経験者等が対象の特別選考を中学校の採用試験にも適用する。
教員の働き改革が叫ばれる中、2022年度(2021年度実施)の公立小学校の採用試験の倍率は2.5倍となり過去最低を更新した。定年退職者も増加の一途をたどり、全国で教員不足が喫緊の課題となっている。
沖縄県は2023年度の教員候補者選考試験において、これまで45歳だった受験年齢の上限を見直し、59歳まで引き上げることを公表。臨時的任用職員等の経験者を対象とした一部試験免除資格においては、勤務経験数を5年間で通算36か月以上に緩和する。
また、沖縄県正規任用教諭経験者・他都道府県の現職正規任用教諭を対象とした特別選考において、対象校種・教科を「小学校教諭等および中学校教諭等」へ変更し、2023年度は中学校の採用試験にも適用することとした。
なお、2023年度の教員候補者選考試験の内容にさらなる変更が生じた場合は、随時、沖縄県教育委員会Webサイトにて公表するとしている。