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兵庫県教員採用試験、元五輪選手やIT技術者も合格

 兵庫県教育委員会は、2023年度公立学校教員採用試験の結果を発表した。全体の受験者数は4,532人で合格者は989人、倍率は2022年度と同じ4.6倍となった。

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兵庫県教委が教員試験の結果を発表
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 兵庫県教育委員会は、2023年度(令和5年度)公立学校教員採用試験の結果を発表した。全体の受験者数は4,532人で合格者は989人、倍率は2022年度と同じ4.6倍となった。多様な経験のある優れた人材による教育活動の展開に向け、複数中学校免許保有者、高度な英語資格やIT・情報系資格を有する人材、元オリンピック選手等の一芸・一能に秀でた人材等を確保した。

 区分別の受験状況は、 小学校・特別支援学校4.5倍、中学校・特別支援学校 3.7倍、高等学校5.1倍、特別支援学校4.5倍、養護教諭7.5倍、栄養教諭16.8倍だった。高倍率となったのは、中学校では保健体育10.9倍、社会6.5倍、音楽5.5倍、高等学校では保健体育11.7倍、理科(生物)11.4倍、理科(化学)11.3倍、書道10.5倍。合格者全体に対する過年度卒者比率は67.9%。男女比は、男性48.9%、女性51.1%だった。

 多様な人材の採用に向けては、免許外申請への対策および優秀な教員確保の観点から、中学校区分では技術と社会の中学校免許を保有する人物を1名確保。英語能力に優れた教員やIT・情報系の資格を有する教員を確保するため、「英語検定1級」「英語検定準1級保有者・ELTS5.5 点以上取得者」「応用情報技術者」「基本情報技術者」といった資格を保有する人材を確保した。

 一芸・一能に秀でた人材としては、「国民体育大会ソフトボール優勝」(小学校)、「バルセロナオリンピック水泳4位」(小学校)、「全日本吹奏楽コンクール金賞」 (高校 地理歴史・公民)等の体育分野および芸術分野において優れた実績を有する受験者が合格。多様で特色ある教育活動が期待される。

 優秀な人材確保に向けては、採用時に定年に達していないことを条件に令和元年度実施の選考試験からは年齢制限を廃止しており、59歳(中学校・社会1人)、57歳 (高校・工業1人)、56歳(高校・英語1人)をはじめ、多様な経験のある優れた人材が合格している。


《増田有紀》

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