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大阪教育大学、オンライン教員研修を開発…2023年度全国へ

 大阪教育大学は、教員養成フラッグシップ大学として提供する良質なオンライン教材を活用したオープンオンライン教員研修を開発、2023年度以降に全国の教育委員会へ展開していく。教員研修の履修者にはデジタルバッジを発行する。

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「オンライン研修」を含む、大阪教育大学の教育情報発信プラットフォーム
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 大阪教育大学は、教員養成フラッグシップ大学として提供する良質なオンライン教材を活用したオープンオンライン教員研修を開発、2023年度以降に全国の教育委員会へ展開していく。教員研修の履修者にはデジタルバッジを発行する。

 オープンオンライン教員研修は、常に学び続けることが求められる教員に対して、大阪教育大学の開発教材を受講できるオンライン研修を提供し、提携する教育委員会に所属する教員に研修の履修証明としてデジタルバッジを発行するもの。教員研修において日本初の試みとなるマイクロラーニングを取り入れ、10分~15分程度で1つの学習が完結。場所を選ばず、いつでも自由に受講できるオープンエデュケーションとして提供する。

 研修は、同大学の「教育情報発信プラットフォーム」上で実施する。現在は「教職」についての講義で、「子どもの変化と教職について省察する」「特別支援教育の現状と課題」「子ども理解の教育心理学」「Society5.0時代の学校をめぐる変化」「学校の危機管理と課題」「組織的対応の必要性とチーム学校づくり」「子どもの心に耳をすます‐感情の社会化を促す関わり」「教育相談-学校生活で苦戦する子どもへの具体的な支援-」の8講義。

 「教科」の講義で「健康スポーツ・安全の視点から考える保健体育授業」「楽しみながら発想が広がる図工・美術の題材づくり」「GIGAスクール時代におけるICT活用入門~授業実践から校務活用まで~」「はじめてのESD」「授業実践に必要な英語スピーキング力向上講座」「新しい食の安全を考える-遺伝子組換えとゲノム編集食品-」「物語教材の教材分析入門」の7講義を設定している。

 各講義の学習課題をクリアすると「知識バッチ」が与えられ、複数の知識バッジを獲得し、最終課題をクリアすると「能力バッジ」を獲得できる。研修機関がオンラインコースの履修証明書を求めている場合は、この能力バッジを履修証明書として提出することができる。また、研修機関に認定されるコマ数については、「代替できる校園内研修数」としてコース概要に記載されている。

 今後は、2022年8月1日より大阪市教育委員会の協力のもと行っている実証研究を経て、2023年度(令和5年度)から、全国の教育委員会へ展開していく予定。


《川端珠紀》

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