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小学低学年、オンライン授業の有無で文字入力スキル4倍以上の開き

 モバイル社会研究所は、子供のパソコンの文字入力スキルについて結果を発表した。パソコンの入力スキルは、全学年で前年に比べて10ポイント以上上昇。オンライン授業経験の有無によるパソコンの入力スキルの差は、低学年では4倍以上の開きとなった。

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調査結果「パソコンで10秒に5文字以上文字入力ができる」(親が回答)
  • 調査結果「パソコンで10秒に5文字以上文字入力ができる」(親が回答)
  • 調査結果「パソコンで10秒に5文字以上文字入力ができる オンライン授業経験別」(親が回答)

 NTTドコモの社会科学系の研究所であるモバイル社会研究所は、実施した親と子に関する調査の中から、子供のパソコンの文字入力スキルについて結果を発表した。パソコンの入力スキルは全学年で前年に比べて10ポイント以上高くなった。また、オンライン授業の経験の有無がパソコンの入力スキルの差につながっており、低学年では4倍以上の開きとなることがわかった。

 調査は、2021年11月に関東1都6県の小学生および中学生とその親で、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付けしたサンプリングにより訪問留置調査を実施した。有効回答数は500。調査結果は親が回答したものを集計している。

 パソコンでキーボード入力ができる割合(親が回答「10秒に5文字以上」)は、小学低学年で17%(2020年は4%)、小学高学年で43%(同26%)、中学生で49%(同36%)といずれも10ポイント以上の大きな伸びを見せた。

 オンライン授業経験の有無別に調べたパソコンでキーボード入力ができる割合(親が回答「10秒に5文字以上」)は、小学低学年では経験なし11%を経験あり47%が36ポイント差で上回ったのを筆頭に、各カテゴリーともにその差がはっきりと見られる結果となった。同研究所による2022年6月9日付け「子どもレポート」によれば、オンライン授業の実施は半数以上。多くの小中学生がパソコンやタブレットを利活用するようになっている。

 同研究所は、自由独立の立場からモバイルICTがもたらす光と影の両面を解明することを目的に設立され、モバイル・コミュニケーションの現在および将来への社会・文化的影響を研究・分析し、成果を発信して社会に還元することを目的としている。子供やシニアを含めた「スマホ・ケータイ」の利用実態を経年で独自調査した結果やスマホマナー等を「モバイル社会白書 2021年版」としてまとめて公開している。


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《増田有紀》

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