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TOKYO教育DX推進校5校でAI教材「すらら」採択

 東京都教育委員会は「TOKYOデジタルリーディングハイスクール事業」にて指定した「TOKYO教育DX推進校」のうち、都立高校5校でAI教材を活用した実践的な研究を行うべく、すららネットが提供するICT教材「すらら」を採択。2022年9月より指定5校で利用を開始した。

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すららを利用した学習イメージ
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  • TOKYOデジタルリーディングハイスクール事業(TOKYO教育DX推進校)

 東京都教育委員会は「TOKYOデジタルリーディングハイスクール事業」にて指定した「TOKYO教育DX推進校」のうち、都立高校5校でAI教材を活用した実践的な研究を行うべく、すららネットが提供するICT教材「すらら」を採択。2022年9月より指定5校で利用を開始した。

 「TOKYO教育DX推進校」は、東京都教育委員会が進めるTOKYOデジタルリーディングハイスクール事業のうち、AI教材やデジタル教科書等を活用した個別最適な学びと協働的な学びを実現し、学習履歴等の蓄積・分析・指導等への活用における実証研究および先端技術を活用した学びについて実践的な研究を行うことを目的に指定された高校。都立高校19校が指定されている。

 今回、事業に指定された19校のうちの5校(都立八潮高校、都立小台橋高校、都立光丘高校、都立八丈高校、都立小笠原高校)は、「AI教材を活用する学校」として、ICT教材「すらら」を使用した検証を開始。「すらら」はつまずき分析機能を活用した弱点の明確化、難易度コントロール機能によるアダプティブな演習、アニメキャラクターによる双方向のレクチャーでゼロから学び直しできることが特徴。個別最適化したICT教材としての有用性が認められ、今回、実証研究の教材に採用された。

 指定5校では、生徒の習熟度の違いへの対応、基礎学力の定着、主体的に学ぶ姿勢を増やすこと等が課題となっており、従来の一斉授業では1クラス内の学力や定着度の差がある生徒ひとりひとりへの対応には難しさがあったという。「すらら」の導入により、義務教育の内容の学び直しや高校の内容の定着を「すらら」で行うことで、先生が個々の生徒に教える負担を軽減。先生は「すらら」での学習進捗を確認しながらひとりひとりにあわせた声がけや指導に集中することで、主体的に学ぶサポートに注力することを目指す。

 指定5校では、2023年3月31日までの期間にAI教材を活用した研究に取り組む。また、すららネットでは、教える側の先生たちが教育現場のDX化に対応しようと新しい指導法を自ら学び取り組む姿勢がある学校は、子供たちの学びに対する結果や姿勢の変化もともなう、との考えから、「すらら」を通じた子供たちの真の学びのために、先生たちも全力でサポートしていくとしている。


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《畑山望》

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