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小中学校における性差偏見解消に向けた指導モデル開発…公募開始

 文部科学省は2022年9月14日、「令和4年度(2022年度)学校と地域で育む男女共同参画促進事業」についての公募を開始した。公募期間は10月5日まで。小中学校におけるアンコンシャス・バイアス解消のための指導モデル開発等の事業を進める団体を募る。

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「令和4年度学校と地域で育む男女共同参画促進事業」の公募について
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 文部科学省は2022年9月14日、「令和4年度(2022年度)学校と地域で育む男女共同参画促進事業」についての公募を開始した。公募期間は10月5日まで。小中学校におけるアンコンシャス・バイアス解消のための指導モデル開発等の事業を進める団体を募る。

 固定的な性別役割分担意識や性差に関する偏見・固定観念、無意識の思い込み(以下:アンコンシャス・バイアス)は、往々にして幼少の頃から長年にわたり形成され、女性と男性のいずれにも存在すると指摘されている。

 文部科学省が2019年度に全国の公立中学校(2,000校程度)対象に調査した結果によると、過去3年間に男女共同参画の推進に関する授業やワークショップ、講演会等を実施した中学校は16.4%に留まり、特段の取組みを行っていない中学校はその約2倍の32.4%と、教育現場での取組みが十分に行われているとはいえない状況にあるという。

 「学校と地域で育む男女共同参画促進事業」では、アンコンシャス・バイアスの解消を図るため、小中学生を対象とした男女の尊重や自分を大事にすることの理解、固定的性別役割分担意識解消の理解を深めるための教育を推進している。2021年度は教材の内容や指導の手引き等に関する調査と、小中学生向けの教材や指導手引き、保護者向け啓発資料の作成を実施した。

 2022年度は、小中学校においてその教材や指導の手引き等を活用し、実証を通じたアンコンシャス・バイアス解消のための指導モデルの開発を進める。また、有識者への意見聴取の実施、保護者向け啓発資料の活用方策の検討等を行う予定。

 今回、2022年度の事業委託先を決定するべく、公募を開始。事業の委託先は、原則として男女共同参画の知見を有している団体等。委託期間は委託を受けた日から当該年度の3月10日まで。採択件数は1件を予定しており、事業規模は900万円。

 公募は10月5日午後5時まで受付。10月上旬~中旬にかけて審査・選定を行い、10月下旬以降に契約締結となる。詳細は文部科学省Webサイトに掲載の公募要領で確認のこと。企画提案書や事業実施計画書等、必要書類の様式も掲載している。


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