教育業界ニュース

家庭学習促進調査、高校教員7割が業務量の多さに課題

 家庭学習促進に取り組む高校の約7割が「業務量の多さ」「生徒のモチベーション管理」に課題があると感じていることがスタディプラスが2022年8月22日に公表した調査結果から明らかとなった。

事例 その他
家庭学習促進への取り組みに関して課題と感じていることはありますか
  • 家庭学習促進への取り組みに関して課題と感じていることはありますか
  • 家庭学習促進に取り組まれている理由を教えてください
  • 家庭学習促進として面談や生徒一人ひとりへの声掛け等行っていますか
  • 生徒との面談時間及びコミュニケーションは十分に取れていると思いますか
  • 現在、生徒とのコミュニケーションに課題を感じていますか
  • 生徒とのコミュニケーションで感じているのはどのような課題ですか
  • 家庭学習に取り組まれていない理由を教えてください
  • 家庭学習促進は必要だと思いますか

 家庭学習促進に取り組む高校の約7割が「業務量の多さ」「生徒のモチベーション管理」に課題があると感じていることがスタディプラスが2022年8月22日に公表した調査結果から明らかとなった。
 
 「全国の高等学校における家庭学習の促進への取り組みに関する調査」は、 全国の高等学校の進路指導主任・第一学年主任・第二学年主任・第三学年主任を対象に、2022年6月13日~17日の期間にアンケート調査を実施した。 有効回答数は479件。
 
 まず、家庭学習促進に取り組んでいる理由について尋ねたところ、「学習習慣定着のため」が97.6%でもっとも多く、ついで「進学実績向上のため」が55.5%と半数を超える結果となった。さらに家庭学習促進の取組みに関して課題と感じていることを尋ねたところ、7割弱が「教員の業務量の多さ」「生徒のモチベーション管理」と回答した。
 
 次に、家庭学習促進として面談や生徒ひとりひとりへの声掛け等行っているかを尋ねたところ、90%弱の学校が取り組む傾向にあった。しかし、生徒との面談時間やコミュニケーションについては、「十分とれていると思う」割合は、44%と全体の半数を下回る結果となった。
 
 そこで、現在、生徒とのコミュニケーションに課題を感じているかを尋ねたところ、56.9%が課題を感じていると回答。特に課題と感じていることは、「時間が取れない」が約4割で最多、続いて3割が「コミュニケーション量が少ない」と回答した。
 
 一方、家庭学習促進に取り組んでいない高校では、その理由について「各生徒に任せているため」が73.2%でもっとも多く、ついで「時間がないため」13.4%が続いた。さらに、家庭学習促進の必要性を尋ねると、7割弱が必要だと感じていることが明らかとなった。
 
 家庭学習については、文部科学省「子供の学び応援サイト」内にて、高等学校における学習支援コンテンツを提供。各教科の家庭学習教材および工夫例や、活用できるリンク集等を掲載している。


学力が劇的にアップ! 小学生のための「家庭学習」の教科書
¥1,650
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《川端珠紀》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top