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情報モラル教材「GIGAワークブック」開発…第1弾は鎌倉市

 LINEみらい財団は2022年7月14日、教育現場の活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」を開発し、第1弾として鎌倉市教育委員会と共同で作成した「GIGAワークブックかまくら」を公開したことを発表した。

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活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」
  • 活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」
  • ネットトラブルの発生タイミング「一人一台端末環境におけるICT活用と情報モラル教育の実践に関する調査報告書」調べ
  • 「GIGAワークブックかまくら(スタンダード版)」イメージ
 LINEみらい財団は2022年7月14日、教育現場の活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」を開発し、第1弾として鎌倉市教育委員会と共同で作成した「GIGAワークブックかまくら」を公開したことを発表した。

 教育現場では、GIGAスクール構想や新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、ICTやインターネットを活用する機会が増える一方で、ネットトラブルが増加。LINEみらい財団の調査「一人一台端末環境におけるICT活用と情報モラル教育の実践に関する調査報告書」によると、2021年は小学校・中学校共に校内でネットトラブルが起きていることがわかっている。

 LINEおよびLINEみらい財団では、2012年より子供たちのインターネット利用啓発のため情報モラル教育に取組み、これまで東京都教育委員会や長崎県・静岡市等の7自治体共同で、情報モラル教育教材を展開。今回、展開してきた情報モラル教育教材「SNSノート」を、国立大学法人静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾氏と共同で、現在の教育現場にあわせてアップデートし「GIGAワークブック」を開発した。

 「GIGAワークブック」は「SNSノート」同様、地域で定める情報モラル育成目標や調査データ等、地域独自の要素を反映させたうえで、自治体ごとに導入する教材となる。教材は、児童・生徒用の教材と、教師用の活用の手引のセット。児童・生徒の教材については、貸与されているタブレット端末やPCにデジタル版として配布できる。

 今回のアップデートでは、「情報モラル」と「情報活用」に焦点をあて、ネットの特性や適切なコミュニケーション方法、情報のリスク等を学ぶ情報モラル教育の内容をより充実させ、加えて、上手に情報やICTを活用し、情報社会に参画して社会に働きかけるための情報活用についても学べる内容を盛り込んでいる。

 特に、「情報活用能力を身につけよう」という章では、8つのICT活用場面「使う前に」「写真を撮る」「調べる」「考える」「共有する」「つくる」「交流する」「家で使う」を用意し、その都度必要な場面を選び15分程度の短い時間で学習することができるようになった。

 教材は自治体ごとに作成するため、第1弾は、鎌倉市教育委員会と共同。小学4~6年生向け「GIGAワークブックかまくら(スタンダード版)」を作成し、7月14日Webサイトでの公開を発表した。なお、鎌倉市ではこれに続き、小学1~3年生向け、中学生向けの教材も作成予定となっており、児童・生徒の発達段階に応じて活用していく。その他、約30の自治体で2022年度中に随時展開する予定。

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《川端珠紀》

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