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アドビ、デジタル人材育成等3方針の取組みを発表

 アドビは2022年6月30日、日本社会が直面しているデジタル課題に対して、デジタルエコノミーの推進、デジタルトラストの実現、デジタル人材の育成という3方針で取り組むことを発表。関西学院千里国際高等部では、データサイエンス授業を実施する等の施策を展開する。

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  • ビジョン「心、おどる、デジタル」
  • デジタルエクスペリエンスで世界を変える
 アドビは2022年6月30日、日本社会が直面しているデジタル課題に対して、デジタルエコノミーの推進、デジタルトラストの実現、デジタル人材の育成という3方針で取り組むことを発表。関西学院千里国際高等部では、データサイエンス授業を実施する等、クリエイティブデジタルリテラシー人材の育成を加速する施策を展開する。

 アドビは「世界を動かすデジタル体験を」をミッションに、Creative Cloud、Document Cloud、Experience Cloudの3つのクラウドソリューションを提供する米国の企業。日本市場では、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指している。

 今回発表された取組みでは、特に喫緊の課題であるデジタル人材の不足に対して、クリエイティブデジタルリテラシー人材の育成を加速する施策を展開する。新たな取組みとしては、デジタルの力で個人商店や伝統文化を活性化するプロジェクトをスタートさせる。

 クリエイティブデジタルリテラシー人材の育成を加速する施策としては、2022年4月、東京都教育委員会が全都立学校に直感的な操作で魅力的なビジュアルコンテンツが楽しく簡単に作れるAdobe Expressを導入。これに加え5月より、情報Iの学習支援アプリとして、都立高校のモデル校20校にAdobe Creative Cloudが採用されている。

 また、2022年度から高等学校で必履修化された情報科の授業の一環として、関西学院千里国際高等部と提携。同校のWebサイトの来訪者データを分析したうえで、課題発見から解決アイデア策定までのプロセスを学ぶ情報科「データサイエンス」授業のカリキュラムを共同で開発し、全学年を対象に2022年11月~2023年3月にかけて授業を実施する。

 伝統文化を活性化するプロジェクトとしては、アドビが運営する世界最大級のクリエイターSNS「Behance(ビハンス)」とNFTを活用して、日本の伝統工芸品を紹介する取組みを開始。海外に向けて、日本の伝統工芸品の魅力を伝えていくとともに、NFTに対応したBehanceで作品を公開することで、新たな収益モデル構築を支援していく。NFTは「Non Fungible Token」の略で、ブロックチェーンの技術を使い、デジタルデータを「偽造不可な鑑定書・所有証明書付き」 にしたもの。

 7月中旬からは、地域の活性化を目指すプロジェクトとして、東京都世田谷区下北沢駅の周辺にある商店街約800店舗を対象に、Adobe Expressのワークショップを実施。各店舗の担当者がビジネスを加速させるために必要なチラシ・ポスター・SNS用コンテンツ等のクリエイティブを使った情報発信を、デザインの側面から支援する。

 その他、高度デザイン人材育成・輩出の促進を目的として、デジタルマーケター向けに、DMM WEBCAMPとアドビ公式トレーニング「Adobe Digital Learning Services」が共同で、高度デザイン人材育成を目的としたカリキュラムを開発。必要な基礎スキルを再定義したWebデザイン、UI/UXデザインの基礎を学べるカリキュラムを今夏より提供開始する。

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