教育業界ニュース

【大学受験2023】不正防止対策強化、実施要項公表…文科省

 文部科学省は2022年6月3日、2023年度大学入学者選抜実施要項を公表した。大学入学共通テスト問題の流出事件を受け、監督者による試験室内の巡視等、不正行為防止について盛り込んだ。共通テストは、本試験を2023年1月14日と15日、追試験を1月28日と29日に実施する。

教育行政 文部科学省
画像はイメージ
  • 画像はイメージ
  • 試験期日等
  • 無症状の濃厚接触者への対応
 文部科学省は2022年6月3日、2023年度(令和5年度)大学入学者選抜実施要項を公表した。大学入学共通テスト問題の流出事件を受け、監督者による試験室内の巡視等、不正行為防止について盛り込んだ。大学入学共通テストは、本試験を2023年1月14日と15日、追試験を1月28日と29日に実施する。

 2023年度大学入学者選抜実施要項は、国公私立大学と高等学校関係団体の代表者等を構成員とする大学入学者選抜協議会で協議。基本方針やアドミッション・ポリシー、入試方法、試験期日、学力検査等について合意し、6月3日付で全国の教育委員会や国公私立大学等に通知した。あわせて、新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドラインも決定、公表した。

 大学入学共通テストの実施期日は、本試験が2023年1月14日と15日、追試験が1月28日と29日。各大学で実施する一般選抜および専門学科・総合学科卒業生選抜における学力検査の期日、総合型選抜および学校推薦型選抜において学力検査を課す場合の期日は、試験期日が2月1日から3月25日までの間、合格発表が3月31日までとする。

 大学入学共通テストの追試験の試験場数の規模については、今後、新型コロナウイルス感染状況等を踏まえ、秋ごろをめどに決定。あらためて周知予定としている。

 2022年度大学入学共通テストでの問題流出事件を受けて、受験者の不正行為を防止する取組みについても記載。不正行為に該当する行為や罰則について事前に整理し、その内容を募集要項等で周知するよう求めるとともに、各大学の判断により「たとえば、不正行為については、警察に被害届を提出する場合があることを周知することも考えられる」としている。

 受験者の所持品については、入試方法や受験者数等、大学の実情に応じて試験場に持ち込めないもの、試験時間中に使用できないもの、身に付けることができないもの、大学が持ち込みや使用を禁止しているものを試験時間中に発見した場合の取扱いを募集要項等で明示しておくよう要請している。

 また、監督者が巡視を円滑に行うことができるよう、受験者の座席の配置等、試験室の設定を工夫。試験時間中は、静かで穏やかな環境保持に留意しながら、試験室内の巡視を適切に実施。たとえば、手の位置、受験者の目線等、巡視時に注意を要する観点を踏まえ、監督者等に周知しておくことも求めている。

 一方、新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドラインでは、基本的な考え方や、試験場の衛生管理体制等の構築、受験生に対する要請事項についてまとめている。

教師の育て方―大学の教師教育×学校の教師教育
¥1,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《奥山直美》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top