同日公表した2021年度報告書「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」の中で、経団連は「仕事と学びの好循環」の必要性を強く訴えている。具体的には、「働き方・雇用制度ならびに教育・人材育成を新しい時代に対応したものにするとともに、仕事と学びを柔軟に行き来できる環境整備を推進することで、イノベーション促進とエンゲージメント向上を通じて、課題解決による価値創造、DX、GX、地方創生等による Society5.0 for SDGsの実現を目指す」ことを提言。
Society 5.0の実現に向けて、既存の事業を成長事業・産業に移行させ、業務革新に対応可能な人材が幅広く必要となることから、リカレント教育の拡充が極めて重要であるとしている。リカレント教育の推進にあたり、「大学側のシーズと企業側のニーズを踏まえたプログラムの共同開発等」や「受講希望者(企業・個人)がリカレント・プログラムを選択しやすい情報提供のあり方」を切り口に検討。社内研修制度の見直し等を含め、各社のリカレントに関する取組み状況について情報を共有した。