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数検×チロルチョコ、高校生向けPBL学習プログラムを実施

 日本数学検定協会とチロルチョコが連携し、芝国際中学校・高等学校と麹町学園女子高等学校でオリジナル学習プログラム「1粒100円の新たなチロルチョコを提案してみよう!」を実施している。身近な商品を題材に、生徒が商品開発における価値創造を楽しく学べるプログラムだ。

教材・サービス その他
授業のようす(登壇者:チロルチョコ代表取締役社長 松尾裕二氏)
  • 授業のようす(登壇者:チロルチョコ代表取締役社長 松尾裕二氏)
  • チロルチョコと日本数学検定協会がオリジナル学習プログラム「一粒100円の新たなチロルチョコを提案してみよう!」を実施
  • 授業の構成
  • 日本数学検定協会が実践する授業の内容(スライドの内容はイメージ)

 日本数学検定協会とチロルチョコが連携し、芝国際中学校・高等学校と麹町学園女子高等学校の2校において、オリジナルの学習プログラム「1粒100円の新たなチロルチョコを提案してみよう!」を2025年11月から実施している。身近な商品を題材に、生徒が商品開発における価値創造を楽しく学ぶことを目的としたプログラムだ。

 今回の学習プログラムでは、実際のチロルチョコを題材に、価値を創造するアイデアを考案するほか、マーケティング戦略を立案し、商品の提案まで行う。身近な商品を通して生徒に商品開発における価値創造を楽しく学んでもらうことを目的としている。

 両者が連携して学習プログラムを実施した背景には、チョコレートが世代を問わず「好きなお菓子」として人気が高く、世界中にチョコレートにまつわる逸話も数多く残されていることがある。こうしたことから、チョコレートには、実社会における身近な存在としての受け入れやすさがあると判断された。

 特にチロルチョコは、知名度、人気、歴史、形状、価格の手ごろ感、フレーバーの豊富さなどの要素が数多く含まれ、生徒にとって関心をもちやすく、課題も設定しやすい題材だ。そのため、日本数学検定協会は、数学の実用性を啓発するにあたって、チロルチョコが問題解決型学習(PBL)のテーマとしてふさわしい題材であると判断したとしている。

 今回の学習プログラムでは、PBL(Project-based Learning)の手法を取り入れている。これは、企業や社会が実際に直面している課題をテーマに、生徒が解決策を企画・提案する実践的な学習プログラムだ。

 同学習プログラムは、次世代を担う高校生に、社会との接点のなかで学ぶ、リアルな機会を提供することを目的としている。チロルチョコが提示する課題に対し、生徒がチームで協働実践することを通して、未来を切りひらくための課題解決能力と創造力を育むことを目指す。

 参加した高校生は、まず「価値とは何か」についてリサーチ。そして「価値を生み出す」ためのブレインストーミングを行い、アイデアを考案し、提案書を作成する。最後は、プレゼンテーション大会で新たなチロルチョコについて発表を行う。

 日本数学検定協会は、授業でビジネスの現場での数学活用事例として「需要と供給」「損益分岐点」の2つを紹介する。実践するPBLでは、価値を生み出す過程で数学的活動が重要となるため、具体例に触れながら、探究活動のモチベーションを促すことを目指している。

 今回、参加生徒からは「ひと粒のチロルチョコを100円で販売するというテーマはとても斬新で印象的なものでした。1つのものをさまざまな視点で考える練習や、商品の製造におけるコストや利益のしくみといった知識を得たことで、商品を考えるうえでの視野が大きく広がったと感じました」という声が寄せられた。

 担当教員からは「むずかしい授業内容ですが、身近なチロルチョコをとおして生徒が強く興味をもち、必死に取り組んでくれました。休憩時間になっても議論を続けている生徒たちもおり、積極的な姿にうれしく思いました」とのコメントがあった。

 日本数学検定協会は、社会に開かれた教育の実現に向けた、企業・学校との共創などに積極的に関わることで、今後も広く国民に算数・数学を学習する大切さや、楽しさを伝える普及啓発事業を充実させていく。

 チロルチョコは、1903年に福岡県田川市で創業した松尾製菓から、商品企画・販売部門を分離して2004年に東京で設立された会社だ。「あなたを笑顔にする」をミッションにたのしいお菓子の企画・販売を行っている。チロルチョコは「こどもたちに当時高級だったチョコレートを10円で届けたい」という思いから生まれた。定番の人気商品だけでなく、多彩なコラボ商品や季節限定商品、チャレンジングな新フレーバーなどを発売しており、累計フレーバー数は600種類以上にものぼる。

《吹野准》

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