日本出版販売は2022年4月18日、年間図書ランキングを発表した。セット部門1位は「SDGsのきほん 未来のための17の目標」で、TOP20位内の約半数がSDGs関連図書となった。 日販図書館選書センターは、小中学校の児童・生徒向けの図書を学校図書館関係者に図書見本として紹介する施設。常時3万冊規模の図書見本を展示し、常駐する経験豊富なコンシェルジュが来場者との対話を通じて、希望のテーマの図書提案から他校での展示事例の紹介まで、ニーズに沿った選書をサポートする。 年間図書ランキングは、学校図書館関係者によって選書された図書を、選ばれた回数によってランキングし、毎年発表している。今年は、2021年4月~2022年3月の期間の選書をランキング。 セット部門1位は、ポプラ社の「SDGsのきほん 未来のための17の目標」(全18巻)、2位に童心社「SDGsでかんがえよう 地球のごみ問題」(全3巻)。その他、5位に「再生可能エネルギーをもっと知ろう」、10位「探してみよう!マークで学ぶSDGs」等、上位20位内の約半数にSDGs関連図書がランクイン。昨年に引き続き、SDGsへの関心の高さがうかがえる結果となった。 小学校単品部門1位は、岩崎書店の「おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで」。キンメダイ、アナゴ、イカ等、釣り上げた魚をさばき、だんだんと美味しそうな切り身に変わっていくようすを、動画のような連続性で見せる写真絵本となっている。 中学校単品部門1位は、日経ナショナルジオグラフィック社の「その話、諸説あります。」。教科書に載せられるほど定説が定まっていないものや、いったんは教科書に掲載されたものの異論が唱えられて書き換えられてしまったもの、あるいは定説が定まっていないために、各論が併記されているもの等、さまざまなジャンルで提唱されている"謎"と、その解明に迫る"諸説"を紹介している。 年間図書ランキングは、学校図書のトレンドを映すランキングとして、図書館をはじめ、小中学生向けの選書の参考に活用してもらいたい。◆年間人気図書ランキング<セット部門(小・中学校)>1位「SDGsのきほん 未来のための17の目標」(ポプラ社)2位「SDGsでかんがえよう 地球のごみ問題」(童心社)3位「調べてみよう!日本の伝統工芸のみりょく」(ポプラ社)4位「47都道府県なるほどデータブック令和版」(教育画劇)5位「再生可能エネルギーをもっと知ろう」(岩崎書店)6位「いま『水』を考える」(岩崎書店)7位「いろいろなとりのくちばし」(あかね書房)8位「未来をつくる!日本の産業」(ポプラ社)9位「5回で折れる かざれる!あそべる!おりがみ」(汐文社)10位「探してみよう!マークで学ぶSDGs」(ほるぷ出版)11位「国谷裕子とチャレンジ!未来のためのSDGs」(文溪堂)12位「お札になった偉人たち新紙幣ウラオモテ」(ほるぷ出版)13位「名文に学ぶ 授業に役立つ書くコツ!」(岩崎書店)14位「食卓からSDGsをかんがえよう!」(岩崎書店)15位「妖怪の子預かります」(東京創元社)16位「今日からなくそう!食品ロス~わたしたちにできること~」(汐文社)17位「いざというときに使えるために 緊急のものトリセツ図鑑(教育画劇)18位「教えて!感染症『かぜ』から『新型コロナ』まで」(小峰書店)19位「ユニバーサルデザインでみんなが過ごしやすい町へ」(汐文社)20位「きみはどう考える?人権ってなんだろう」(汐文社)<単品部門(小学校)>1位「おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで」(岩崎書店)2位「はたらく細胞ウイルス&細菌図鑑」(講談社)3位「かえるのごほうび新装版」(福音館書店)4位「もりの100かいだてのいえ」(偕成社)5位「これが鳥獣戯画でござる」(小学館)<単品部門(中学校)>1位「その話、諸説あります。」(日経ナショナルジオグラフィック社)2位「京都・奈良のお寺で仏像に会いましょう改訂版」(メイツユニバーサルコンテンツ)3位「13歳からの『ネットのルール』」(メイツユニバーサルコンテンツ)4位「気温が1度上がると、どうなるの?」(西村書店)5位「魔女たちは眠りを守る」(KADOKAWA)