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都内公立中3生の評定状況…5と4の割合は全教科で微減

 東京都教育委員会は2022年3月24日、都内公立中学校第3学年および義務教育学校第9学年(2021年12月31日現在)の評定状況の調査結果を公表。全9教科のうち、評定「5」の割合がもっとも高い教科は「外国語(英語)」、「1」の割合がもっとも高い教科は「数学」だった。

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 東京都教育委員会は2022年3月24日、都内公立中学校第3学年および義務教育学校第9学年(2021年12月31日現在)の評定状況の調査結果を公表。全9教科のうち、評定「5」の割合がもっとも高い教科は「外国語(英語)」、「1」の割合がもっとも高い教科は「数学」だった。

 東京都教育委員会は、学習指導要領の目標に準拠した評価の客観性・信頼性を確保することを目的に、2002年度(平成14年度)より目標に準拠した評価を導入し調査を実施している。なお、東京都立高等学校入学者選抜で活用した評定は、今回調査した都内公立中学校第3学年および義務教育学校第9学年(2021年12月31日現在)のもの。調査対象は、中等教育学校、義務教育学校を含めた都内公立中学校等622校。

 国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語(英語)の9教科全体の評定は、「5」12.8%、「4」24.6%、「3」46.7%、「2」12.4%、「1」3.5%だった。

 「5」の割合がもっとも多かった教科は「外国語(英語)」14.9%、ついで「社会」13.9%、「数学」13.6%。「1」の割合は「数学」4.8%がもっとも多く、ついで「外国語(英語)」4.2%、「社会」3.8%。「5」と「1」共に、「外国語(英語)」「社会」「数学」で割合が多く、両極端な結果となった。「3」の割合は9教科全体でもっとも多く、「技術・家庭」「美術」は50%超え、全教科でも42~52%と高い割合となった。

 前年度(2021年度)の調査結果と比べると、「5」の割合は「保健体育」が1.3ポイント微増した以外はすべての教科で微減。「1」の割合は、全教科で0.1~0.5ポイント微増していた。

 中学校等別評定割合の状況をみてみると、全教科にわたり「1」の評定が付いていない学校は1校(前年度3校)。「2」と「1」の評定がまったくない教科のある学校は2校(前年度4校)該当していた。

 新学習指導要領の全面実施にともない、評価が3観点となった初めての年度である2022年度(令和4年度)選抜の評定状況の調査では、3観点評価による変化と傾向を把握するため、2021年度(令和3年度)選抜まで用いた評定状況の調査と同じ基準を用いている。区市町村教育委員会等からは評定分布状況を分析し、指導・助言を継続的に行っているという報告を受けており、成績一覧表・調査書に記載されている目標に準拠した評価は、全体としておおむね適正に実施され、客観性・信頼性は確保されていると判断した。
《川端珠紀》

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