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卒・入学式や春休み中のコロナ対策…文科省が指針

 文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課は2022年3月18日、オミクロン株に対応した学校関係の新型コロナウイルス感染症の春期休業中における対策について、学びの継続と感染症対策の両立の観点から感染症対策をまとめ、公表した。

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春季休業における学校の新型コロナ感染症対策:文部科学省
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 文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課は2022年3月18日、オミクロン株に対応した学校関係の新型コロナウイルス感染症の春期休業中における対策について、学びの継続と感染症対策の両立の観点から感染症対策をまとめ、公表した。

 新型コロナウイルス感染症の新規感染者数については、現在、全体としては緩やかな減少方向となっているが、10代以下の新規感染者については増加傾向が続き、依然として高い水準となっている。こうした中で迎える春季休業に際して、文部科学省では各学校において取り組むべき感染症対策についてまとめ、公表した。

 春季休業における学校の新型コロナ感染症対策も、基本的な考え方は従来のものと変わらない。現下の状況や、地域における児童生徒等の感染状況を踏まえて、必要な場合には、地域全体の感染症対策のレベルにかかわらず対策を継続することが望まれる。

 卒業式や入学式等の学校行事の実施にあたっては、地域の感染状況を踏まえたうえで、感染症対策の確実な実施や保護者等の関係者の理解・協力を前提に、開催方法を工夫する等して実施に向けて適切に対応することとしている。開催にあたり、風邪症状のある人は参加をしないよう徹底することや、参加者への手洗いやマスクの着用を含む咳エチケットの推奨、アルコール消毒薬の設置やこまめな換気の実施、会場の椅子の間隔を空ける等の基本的な感染症対策や、参加人数を抑えること(在校生の参加の取りやめ等)、ICTを活用し対面とオンラインとのハイブリッド方式による開催にする等、開催方式を工夫することが例としてあげられている。

 部活動においては、地域における児童生徒等の感染状況を踏まえて必要な場合には、密集する活動や、近距離で組み合ったり接触したりする運動、大きな発声や激しい呼気を伴う活動、学校が独自に行う他校との練習試合や合宿等は制限するとともに、参加者の健康管理を一層徹底することとしている。また、部活動前後での集団での飲食や、部室等の共有エリアの一斉利用を控えること、午前と午後で活動時間を分け、校庭や体育館を広く活用したり空き教室等を活用したりすること、または社会体育施設等を活用する等、地域の実情に応じた工夫を検討することとしている。

 放課後児童クラブ等の子供の居場所については、密集したり近距離で行ったりする活動等を避けるため、教室、図書館、体育館、校庭等の活用を推進することや、学校における感染者の発生状況や、感染症対策に関する情報を共有することとしている。

 また、これまでと引き続き、春季休業の過ごし方についてあらためて家庭に感染症対策を呼びかける等の連携を図ることや、春季休業期間を活用した職員のワクチン接種の推奨等、新年度の開始に向けた対策についてもまとめられている。
《木村 薫》

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