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幼小中高のコロナ感染、2月は過去最多20万人超…文科省調査

 文部科学省は、2022年2月に新型コロナウイルスに感染した幼稚園児、小中高生が20万5,291人にのぼると発表した。10代以下の新規感染者は依然として多く、児童生徒等の月別感染者数として過去最多だった1月の12万7,214人を8万人近く上回った。

教育行政 文部科学省
児童生徒等感染者の推移
  • 児童生徒等感染者の推移
  • 学校種別感染経路の推移
  • 学校種別感染経路の推移
  • 学校内感染およびその他の感染経路の詳細
 文部科学省は、2022年2月に新型コロナウイルスに感染した幼稚園児、小中高生が20万5,291人にのぼると発表した。10代以下の新規感染者は依然として多く、児童生徒等の月別感染者数として過去最多だった1月の12万7,214人を8万人近く上回った。

 2022年2月の新型コロナウイルスの感染者数は、幼稚園7,750人、小学校13万1,837人、中学校3万5,480人、高校2万7,975人、特別支援学校2,249人の計20万5,291人。月別で最多だった1月の12万7,214人を大きく上回り、特に小学生が倍増した。

 感染経路は、いずれの学校種でも「感染経路不明」の割合が増加。2022年1~2月に「感染経路不明」とされた割合は、幼稚園47%、小学校64%、中学校58%、高校55%、特別支援学校62%、教職員64%にのぼった。

 一方、1~2月に「学校内感染」とされた割合は、幼稚園16%、小学校4%、中学校5%、高校19%、特別支援学校6%、教職員7%。学校内感染の経路については、高校が「同一部活動」45%、その他の学校種は「同一クラス」が最多。感染経路が「同一クラス」の割合は、小学校79%、幼稚園65%、中学校46%であった。

 新規感染者における10代以下の割合が依然として高い状況を受け、文部科学省はオミクロン株に対応した春季休業・年度始めに際しての学校関係の感染症対策を実施。卒業式や入学式等の年度末・年度始めの行事については、基本的な感染症対策の徹底とともに「参加人数を抑える」「式典の内容を精選し、式典全体の時間を短縮」「ICTを活用した対面とオンラインとのハイブリッド方式による開催」といった工夫を促進する。

 重点措置が継続する地域では、部活動等において感染リスクの高い活動は引き続き実施を控え、参加者の健康管理を一層徹底。新年度に向けて、臨時休業時等におけるオンライン学習等の学びの保障を徹底するよう求める。
《奥山直美》

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