コロナ禍により、8割以上の中学校がキャリア教育に悪影響があったと回答していることが2022年3月10日、キャリア教育教材を提供するエナジードの調査結果から明らかになった。学外との関わり方の変化により、職場体験等の授業内容を変更した学校が多かった。 「コロナ禍で変化するキャリア教育実態調査」は2022年2月8日~16日、全国の公立・私立中学校の総合的な学習の時間の担当主任を対象に実施した。有効回答は108校。 「新型コロナウイルスの流行はキャリア教育の授業に影響を及ぼした」と回答した学校は97.2%。このうち、82.7%が「悪い影響」ととらえ、大きな要因には「学校と学外の関わり方の変化」をあげた。 新型コロナウイルス流行の影響を受けて、キャリア教育の授業内容を「すでに変更した・変更内容が決定済み」と回答したのは62.0%。「変更予定だが内容は未定・変更するか検討中」との回答は28.7%だった。 すでに変更した学校のうち、現在も工夫を重ねて「職場体験」「職業講話」「職業調べ」を実施しているという学校は、合計で79.1%にのぼった。 エナジードでは、調査結果をもとに回答データ、各校の具体的な対応事例等をレポート資料にまとめており、教育機関向けにWebサイトの問合せフォームから事前申請のうえ提供している。