スプリックスが運営する基礎学力研究所は、1人1台端末の活用に対する教員の意識調査を実施。約3人に2人が「CBT(Computer Based Testing)を実施したい」と回答したことがわかった。 調査は2021年12月24日~2022年1月31日、スプリックスが運営する教員のための授業準備情報サイト「フォレスタネット」にて行われた。有効回答数は1,470名。スプリックス基礎学力研究所調べ。 授業内での1人1台端末の使用頻度について調査したところ、40.0%が「毎日使用している」と回答。一方で、「週1日」「ほぼ使っていない」「まったく使っていない」との回答も約30%にのぼった。GIGAスクール構想での1人1台端末活用の推進から約1年経ったが、端末の活用頻度に学校やクラス間で格差が生まれていることが示された。 今後1人1台端末を活用し、実施したいことを尋ねたところ、もっとも多かったのが「テストへの活用(32.3%)」で、「AIドリル(31.1%)」「オンライン学習(24.7%)」と続いた。 「CBT」という言葉について尋ねると、認知は35.0%にとどまった。「CBT」とはComputer Based Testingの略で、パソコンやタブレットを使ってテストを行うこと。しかし、「CBT」を知らなった教員を含め66.0%の教員が、パソコンやタブレットを使ってテストを実施したいと回答した。 「CBT」の特徴で興味があるものを尋ねたところ、「採点業務の削減」と答えた教員が全体の29.2%でもっとも多く、「児童生徒個々へのフィードバック」「解答傾向の分析」と続いた。「CBT」では、テスト結果のデータ分析による個別最適化されたフィードバックが可能となる。ひとりひとりの学習達成度を詳細に把握することができるため、学習計画立案への活用についても今後注目度が高まると予想される。