教職員に対する新型コロナワクチンの追加接種について、文部科学省の末松信介大臣は2022年2月15日、14都県で教職員を優先対象とする3回目の追加接種がすでに始まっており、さらに17府県が2月中に実施予定であることを明らかにした。 文部科学省は、全国の教育委員会等に対して2月7日付で事務連絡を発出。非常勤を含め、学校の教職員は積極的な追加接種の対象であるとし、3回目接種を迅速かつ円滑に進められるよう関係者との間で適切な調整・連携を図るよう要請している。 2月15日に会見した末松大臣は、2月10日時点の取組状況として、都道府県レベルでは東京都や長野県等の14都県で大規模接種会場等において教職員を優先対象とする3回目の追加接種が始まっていると説明。17府県においても2月中に実施する予定で、現時点で少なくとも31都府県で実施見込みであることを明らかにした。 現時点では、各市町村の取組状況までは把握できていないことから、今後は市町村を含めた各自治体の取組状況を調査し把握していきたい考えも示した。 文部科学省の方針として、2回目接種から6か月以上経過した教職員には極力早い段階で3回目接種を受けるよう依頼。特に2021年8月までに2回目接種が完了した教職員に対しては、可能な限り2月中に3回目接種が受けられるよう積極的な取組みをお願いしているとした。 末松大臣は「学校等の教職員のみなさまは、児童生徒の学びの保障の継続や地域における社会機能の維持のために不可欠な存在」「引き続き、必要な情報を発信しつつ、市町村を含めた各自治体の取組状況を把握したうえで、自治体の状況に応じて個別の働きかけを行う等、必要な対応を行ってまいりたい」と語った。