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保育士の地位「低い」半数が実感、東海三県調査

 保育士の求人や保育サポート事業を展開する明日香は2021年12月8日、愛知県・岐阜県・三重県の在職保育士を対象にした実態調査の結果を公表した。半数の保育士が親類や友人等から、「保育士」の地位が低いと見られていると実感していることがわかった。

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保育士として仕事をしようと思った理由
  • 保育士として仕事をしようと思った理由
  • 親類や友人等から、保育士という職業の地位はどのように見られていると思うか
  • 現在働いている保育施設等との雇用形態
  • 保育施設等に就職する際に重視した条件
  • 別の保育施設へ転職した経験があるか
  • 保育施設間の転職回数
  • 直近の転職理由
  • 勤めている園の「良いところ」
 保育士の求人や保育サポート事業を展開する明日香は2021年12月8日、愛知県・岐阜県・三重県の在職保育士を対象にした実態調査の結果を公表した。半数の保育士が親類や友人等から、「保育士」の地位が低いと見られていると実感していることがわかった。

 調査は、明日香が運営する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」が実施。愛知県・岐阜県・三重県の在職保育士99人を対象に、2021年11月17日~11月19日、インターネットを利用して行った。保育士として仕事をしようと思った理由(複数回答)について聞くと、「子供が好きだから」91.9%、「自身の保育園時代が良い思い出だったから(担任への憧れ)」32.3%、「保育が好きだから」16.2%という回答になった。

 親類や友人等から、保育士という職業の地位はどのように見られていると思うかについては、「やや地位が低いと見られている」46.5%、「とても地位が低いと見られている」5.1%となり、半数を超える保育士が親類や友人等から、「保育士という職業の地位が低いと見られている」と実感している。

 現在働いている保育施設等との雇用形態は、「正職員」96.0%、「派遣職員」1.0%。保育士として保育施設等に就職する際に重視した条件の上位3つを聞くと、「給与」58.6%、「自宅からの距離」51.5%、「人間関係」49.5%と続いた。

 また、別の保育施設へ転職した経験がある保育士は49.5%いた。保育施設間の転職経験をもつ保育士のうち、42.8%が「2回以上」転職を経験。直近の転職理由については、「業務過多」44.9%、「給料が安い」38.8%だった。

 勤めている園の「良いところ」は、「人間関係」が60.6%で最多で、「給与・待遇」34.3%、「休暇保障」33.3%という回答になった。勤めている園の「改善してほしいところ」は、「給与・待遇」が68.7%で最多。保育施設が取り組むべきだと思うことについては、「給与改善、休暇制度の改善」や「保育士1人あたりの子供の人数を少なくする」等をあげている。さらに、保育園の仕事に関する悩みの相談相手は、64.6%が「同僚」、54.5%が「家族」、49.5%が「友人」と回答している。

 今回の調査では、多くの保育士が「子供が好きだから」という理由で保育士になったものの、「給与・業務量・人手不足」という壁に向き合い、奮闘している状況が明らかとなった。OECDの国際調査(2020年公表)においても、参加9か国のうち日本の保育者の労働時間は最長の一方で、給与の満足度は最下位から2番目という結果になっている。調査を実施した明日香は、保育園側で改善出来る点、国が取り組むべき保育士の賃金引上げなど、東海三県だけの課題ではなく国全体の課題として、今後の保育士への待遇や職場環境の改善に期待が高まっているとまとめている。
《田中志実》

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